mt masking tape

COLUMN
コラム

東京・渋谷のd47MUSEUMで行われている、

日本47都道府県のワインのラベルに注目して、勝手に紹介するコーナー。

前回レトロラベル編をやりました。

ラベルを改めて分類してみると、いくつか傾向があることが分かりました。

レトロ編に続いて、今回は「ネイチャー・ナチュラル編」

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自然の風景、特にワイナリーの地元だったり、葡萄畑をイメージしたラベルデザインは結構多いなという印象。

こちらは滋賀のヒトミワイナリー

日本産の生ブドウを100%使い、濾過をしない、にごりワインがここの大きな特徴。

自然な泡があり、素材そのままが感じられる素朴でナチュラルなワインです。

爽やかな自然の風景が描かれたラベルにも、造りのポリシーが現れているように感じます。

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ブドウをそのままドーンとラベルに表示。

香川のさぬきワイナリー。1989年の創業、四国で最初のワイナリーだそうです。

さぬき市は明治時代からブドウ栽培が盛んな地域だったとか。

それでブドウを全面に出しているのでしょうか。

こちらは香川大学のオリジナル品種で造られており、渋みが少なく爽やかな味わいなんだそう。

ワイナリーは瀬戸内海を見下ろす丘の上にあり、感動のパノラマ!だそうです!!行ってみたい!!

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こんな風にラベル全体に草花模様が描かれているものも。

神戸ワイナリーです。神戸というと都会な感じもしますが、

こちらは六甲山の南西の、港を見下ろす丘の上にあるそうです。丘の上、多いですね。

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まるでウイリアムモリスのようなクラシックモダンなデザインのラベル。

島根県の奥出雲葡萄園です。

ここへは行ったことありますが、そういえばここも醸造所が丘の上にあるなー。

レストランが併設されており、窓の外はぐるりと一面葡萄畑が見渡せて、とても気持ちのいいところでした。

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ネイチャー・ナチュラル編の最後は、山の風景が描かれた、ココファームワイナリー。栃木県です。

はい、ここも行ったことあります。(どんだけワイン好きなんだよ)丘の上です。

畑は本当に転げ落ちそうな急斜面ですが、とっても気持ちいい場所。

丘の頂上まで頑張って登ると、眺めはサイコーです。(そこで飲むワインはもっとサイコー)

毎年収穫祭もやってるんですよねー(コロナで近年はオンライン開催のようですが)

ここもレストランやショップがあって、訪ねるのが本当に楽しい素敵なワイナリーです。

さて、また長くなってきましたので、その3へ続きます。

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47winetourism -47都道府県の自然・人間・文化を味わう旅-

d47 MUSEUM 第29回展覧会

会 期 2022年2月 4日(金) - 2022年5月 8日(日)
時 間 12:00〜20:00 ※水曜定休(祝日の場合は営業)
場 所 d47 MUSEUM(03-6427-2301)
料 金 ドネーション形式(来場者が入場料を決める自由料金制)
事前申込 不要
●お問い合わせ:03-6427-2301(d47 MUSEUM)

https://www.hikarie8.com/d47museum/2022/01/47winetourism--47-.shtml

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渋谷ヒカリエの8階、d47 museumにて、こんな展示が行われていました。

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なんと、日本47都道府県のワインの紹介です。ぎゃー。

ワイン好き(酒好き)としては、鼻息荒い展示に目がキラッキラになりましたが、

ここはmtのブログですので、飲みたい気持ちはグッと堪え、

ワインのラベルデザインに焦点を当てて、ご紹介してみようと思います。

ワイン好きの方の中には、飲んだワインのラベルを記念でコレクションしている人もいますが、

ワインのラベルデザインはそれぞれ個性的で凝っていて、

グラフィックデザインとして見ても、とても面白いと思います。

日本のワインでこんなに色々な素敵ラベルがあることに驚き、楽しませてもらいました。

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まずはレトロクラシック編。

千葉で一番古い齊藤ぶどう園。1930年の創業。

ここのワイナリーには以前行ったことがありますが、アヒルを飼っていて、

葡萄畑を自由気ままに歩き回っている様子が可愛かった。ラベルもレトロでいい感じですねー。

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こちらも素敵です。現在は違うラベルですが、古いラベルが展示されていました。

岩手県の陸前高田にある神田ぶどう園です。創業は1905年!(明治38年)

HPを見ると、昔のレトロなラベル写真がいっぱい載ってるので、ご興味ある方は見てみてください。

そのままシールにしてほしい、と思うくらい、すごく可愛いです。

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こちらは鳥取県の北条ワイン。1944年創業。

鳥取といえば砂丘ですが、水はけの良さがぶどう栽培には適しているそうです。

そういえば、フランス・ボルドーの近くにも大きな砂丘があります。

ラベルにもトレードマークのように砂丘が描かれていますね。

ここも以前に行ったことあるのですが、小さな手作り感のあるワイナリーです。

鳥取にこんな美味しいワインあるんだ、と驚いた思い出。

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ワインの国、山梨県からはキザンワイン。1930園の創業です。

シンプルレトロなラベルが印象的。なんともいい感じのグラデーションカラー。

ワイン自体ももちろん美味しいのです。

他にも紹介したいものがたくさんあり過ぎるので、その2に続きます。

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47winetourism -47都道府県の自然・人間・文化を味わう旅-

d47 MUSEUM 第29回展覧会

会 期 2022年2月 4日(金) - 2022年5月 8日(日)
時 間 12:00〜20:00 ※水曜定休(祝日の場合は営業)
場 所 d47 MUSEUM(03-6427-2301)
料 金 ドネーション形式(来場者が入場料を決める自由料金制)
事前申込 不要
●お問い合わせ:03-6427-2301(d47 MUSEUM)

https://www.hikarie8.com/d47museum/2022/01/47winetourism--47-.shtml

東京国立近代美術館へ行ってきました。

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建物の設計は近代建築の巨匠の一人とも言える谷口吉郎。

帝国劇場や慶應大学校舎、美術館なども多く手がけている有名建築家です。

ル・コルビュジエを思わせるシンプルでかっこいい建物。

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現在開催されているのは「民藝の100年」展。

2月13日までなので、気になる方はぜひ行ってみて!

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100年はかなり壮大でした。

民藝の歴史紹介とともに、柳宗悦をはじめとする民藝運動に関わってきた人々の収集物が膨大に展示され、

印刷物やムービーなどもあるので、じっくり観ていたら1日がかりです。

驚くほどに見応えありました。

工芸品などの展示物は民藝館で見たことのあるものも結構あったのですが、

このように時系列で、当時の柳さんたちの動向などを感じさせながらの具体的な展示はあまりなかったので、

新鮮に観ることができました。

ムービーや印刷物などは、昔の窯元の様子や明治大正の町並みの写真がちょこちょこ出てきて、

とても興味深く鑑賞しました。

「民藝」など柳さんが編集した昔の冊子は、装丁が恐ろしく凝っていて、

手仕事の布や和紙などが表紙に使われていることも多く、

ずらりと並べた様子は圧巻でした。(写真上のショーケースの中にも一部あります)

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こちらはミュージアムショップのコーナー。

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やはりマスキングテープ売ってました。

他社製かもしれませんが(メーカー特定できず)、もうミュージアムショップにマスキングテープは当たり前、みたいな感じになりましたね。コレクションしている人も結構いるのではないでしょうか。

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柚木沙弥郎さんグッズがたくさん売られていたのも驚き!

99歳の染色家、とは思えないほどの自由でモダンな色使い。

これはやはり買えば良かったかなあ。

柚木さんも立川のPLAY!ミュージアムで30日まで展示が行われていました。

2月11日からは、島根県の「浜田市世界こども美術館」で展示が始まります。

柚木さんのマスキングテープはPLAY!ミュージアムで売ってたみたいですが、

普通に販売して欲しい!!

絶対売れる!!

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そして私が買ってきたのはこのマスキングテープでした。(民藝の方のじゃないのね)

かなりなんだか分かりにくい写真ですが、日本画の巨匠、横山大観の大作で重要文化財「生々流転」です。

(見たことない方は検索してみてください。)

この美術館に収蔵されている作品で、こちらは外にある常設のミュージアムショップで買いました。

現物は全長40mの大絵巻物!!

ひとしずくの雨がやがて大河へと流れ、龍となって天に昇る、という壮大なストーリーが描かれています。

初めて観たときはえらく感動したのですが、まさかこの大スペクタクルをマスキングテープにしてしまうとは!

ありがたみが重くて、とても使えそうにありません・・・

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東京国立近代美術館

https://www.momat.go.jp/

2022年がスタートしました。

このご時世なので、まあまあ静かに過ごしておりますが、

久々にこちらへ行ってみました。

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東京、蔵前のmt lab.です。

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何度も来ていますが、相変わらずテンション上がる、このディスプレイ。

並べ方も考え抜かれていて、もうこれはアートだなあ、と見る度に思ってしまいます。

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そして、ただいま「まるいちきゅう」展が開催中!!

消しゴムはんこで絵を描くデザイナー『まるいちきゅう』さんの作品展です。

これまで発表されたオリジナルmtが全柄大集合!とのことで、これは行かねば!と。

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作品もどどーんと展示されています。

ほのぼのとした柔らかいタッチが可愛いです。

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ちゃんと彫った消しゴムも展示されています。

近寄って見てみると、その緻密で丁寧な手仕事がよく分かります。

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ここでしか買えない限定mtも色々!

オリジナルのポストカードもありましたよ。

しばらく開催しているようですので、蔵前に行くことがあれば、ぜひお立ち寄りくださーい!

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ちなみに、このmt、知らなかった!

次々に新作が出てくるので、全く把握できていません。いいですね、これ。

切り絵のようになっているので、お花を挟むこともできます。

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オマケ。

mt lab.のすぐ近くにある老舗パン屋さん「ペリカン」のパンです。帰りに寄ってみました。

ここの食パンとバターロールは本当に絶品です。

いつも午後には売り切れてしまうので、売ってたら迷わず買いましょう!

ペリカンカフェもできたので、mt lab.帰りにお茶してもいいですね。

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「まるいちきゅう展」特設サイトはこちら

https://www.masking-tape.jp/maruichikyu/

来年のカレンダーを用意しました。

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といっても、これは毎年、年末にポスタルコから送られてくるポストカードで、

売っているものではありません。

実はもう何年も、私が使っているのはこのカレンダーです。

自分としてはこれが一番収まりが良いです。

来年が一目で全部見渡せて、場所を取らず、デザインがすこぶる格好良い。

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デザインは毎年変わるので、今年はどんなのが来るのかな?と楽しみに待っています。

本当に好き過ぎるカレンダーでして、

ポスタルコさん、どうかこれからもずっとこのカレンダーを続けていただきたいです。

2021年は、なんだかよく分からないうちに終わってしまいました。

予定していたいろんなものが、急になくなったり、いきなり始まったり、

ポカーンとした日が突然現れたかと思えば、どんどん慌ただしくなっていったりもして、

落ち着かないような、コントロールの難しい日々でした。

そんな中で、なんとなくこの生活にも少しずつ慣れて、ささやかに楽しみを見つけながら、

コツコツと小さなものを積み上げたような日々でもありました。

人のつながりや温かさに癒されることも多かったように思います。

2021年、もうあと残り数時間になりましたが、

みんなが笑顔で健康に楽しく過ごせる来年でありますよう、心から願います。

どうぞ良いお年を!

mtのお膝元、岡山県にやってきました\(^o^)/

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・・・と行っても岡山の山間部、奈義町です。(もう鳥取の方が近い)

でもここにはすごい美術館があります。

奈義町現代美術館。建築好きなら誰もが知る磯崎新の設計!!

1994年の開館だそうですが、今も全く古さを感じさせません。

まさか、岡山の山奥にこんな素晴らしい美術館があったとは。

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館内は3人のアーティストの作品が半永久的に展示され、建物そのものがアート作品と一体化しています。

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特に見どころスポットの1つは「太陽の部屋」と名付けられたこのスペース。

円柱を横にした不思議な浮遊感の中に、京都・龍安寺の石庭らしきものが、筒の内側に広がっているのですが、

決してたどり着くことはできません。なんとも不安定で落ち着かない空間。

この場所、映えスポットとしても人気があるそうです。

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ギャラリーでは、奈義町在住のアーティスト、花房紗也香さんの作品展が開催されていました。

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窓枠や部屋など、フレームの内と外が不思議に入り混じったような、独特の構図が特徴的な花房さんの作品。

油彩やアクリル絵の具をベースに、シルクスクリーンやプリント布なども使っており、色の質感がユニーク。

どこか和む、優しい雰囲気も感じられ、見れば見るほど、心惹きつけられる世界観なのです。

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花房さんが子供たちと一緒に行ったワークショップの作品も、一角に展示されていました。

美術館の中で、それぞれが自由に好きなように絵を描いて、できた作品を展示。

子供達ののびのびとした様子、絵を描く喜びが伝わってきます。

美術館に自分の作品を展示してもらえるなんて、なんとも粋な試みです。

花房さんの作品は、12月19日(日)まで展示されているそうなので、

ご興味ある方は是非行ってみてください。

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奈義町現代美術館

https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/

今年もあっという間に、明日はもう12月です。

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すっかり更新しそびれてしまいましたが、そういえば弘前へ行った時、こちらもちらりと覗きました。

「東北を繋ぐTSUTAYA with mt 〜青森県〜」

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弘前駅から徒歩5分くらいのところにあるTSUTAYAにて開催。

広大な本屋の奥に、見覚えあるロゴと木のオブジェ。

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近づいてみました。

「みんなで作る復興の木」には、たくさんの丸いCASAシール。

丸の中にみんながそれぞれ思いを書き綴って、木に貼り付けています。七夕みたいですね。

コロナの収束を願った書き込みが多いように感じました。

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床ももちろんmt CASA。

カラフルな植物柄がかわいいです。

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せっかくなので限定テープをお土産にしようと見ていたら、

夢中でカゴに次々と入れているお客さんが!

mtが大好きで、いつもついたくさん買ってしまうんだそうです。

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青森限定テープは、りんご、津軽塗、三味線など。

こけしやきりたんぽ柄などの東北限定テープも色々ありました。

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なんと地元の友人が、弘前旧偕成社の限定テープをプレゼントしてくれました!わーい!

青森はやっぱり、りんごとねぶたのイメージ。

津軽弁テープもなかなか面白いです。

去る10月、「mt 博 2021」が青森県の旧弘前偕行社にて開催されていました。

私はタッチの差で間に合わず〜、今回の展示は見に行けなかったのですが、

実は昨年、旧弘前偕行社を訪ねていました。

(ここだけの話ですが、それがきっかけでmt 博を開催することに!)

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何も展示していなくても、建物自体がとても素晴らしいんですよ。

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旧弘前偕行社は、明治40年(1907)に建てられた日本陸軍第八師団に勤務する将校の親睦・互助・研究のための施設です。

設計は堀江佐吉さん。青森では有名な名棟梁です。弘前や津軽地方には、この堀江さんや、その息子・弟子たちの建てた明治時代の擬洋風建築がたくさん残っています。太宰治の生家もこの方が建てたんですよー。

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平成13年(2001)には、国の重要文化財に指定。

大規模な補修工事が行われ、現在は内部を見学することも可能です。

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建物のディティールがとてもいいんです。

イベントでの部屋貸しや、雑誌、テレビの撮影なども相談に応じてくれるそうです。

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天井の漆喰のレリーフなど、当時のままに残されています。なかなか豪華ですね。

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廊下の雰囲気も素敵。ずらりと並ぶ壁掛けフックも当時のもの。

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廊下が絵になります。アーチ状の飾りもいい感じですね。さすがの堀江センス!

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窓から外は緑が青々ときれいでした。

mt博は大盛況で連日賑やかだったそうですが、何も展示していない、静かな旧弘前偕行社もとても素敵ですので、ぜひ訪ねてみてください。(見学は要事前予約)

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旧弘前偕行社

http://www.h-kaikosha.jp/kaikosha/kaikosha.php

群馬県の桐生市というところへ行っていたのですが。

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ん?花ぱんって??

妙にレトロなロゴとネーミングが気になる・・・。

入ってみることにしました。

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花ぱん。これですね!

素朴でかわいい雰囲気のパッケージ。

100年以上の歴史を持つ、桐生の郷土菓子だそうです。

桐生天満宮の梅紋をモチーフにしているので、花の形です。

桐生市内のお菓子屋さんでは、花ぱんを作っている店がいくつかあるそうです。

私たちが行ったのは小松屋。創業明治29年という老舗でした。

そして店の奥にふと見つけてしまった。

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ナニコレ!!!!

箱のデザインが民藝的ですごく素敵です。

わーっ!素敵だ素敵だ!とはしゃいでいたら、きれいに包んでくれて、紙袋に入れてくれました。

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紙袋のデザインもいいですねー。

よくよく聞いてみると、小松屋の近くにある「芭蕉」という喫茶店の初代店主・小池魚心さんという方が、デザインを手がけたとか。小池さんは料理人でありながら芸術にも造詣が深く、染色家で版画家でもあったそうです。

実はここへ来る前に偶然、芭蕉にも行っていたのですが、棟方志功の壁画に、おびただしい民芸品の数々が並ぶ、ものすごい古民家喫茶店だったのでした!おおお、なるほど、そうだったのかー、と合点!

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改めて、包装紙デザインをUP。

ものすごくシンプルなんだけど、手書きの感じがなんとも味があっていい雰囲気。

文筆家・甲斐みのりさんの著書「お菓子の包み紙」の大扉にもなっているそうです。さすが!

こういうデザイン、大事にしたいですね。

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購入後、しばらく桐生の街を散策していたら、

あれ?さっきの小松屋の店主がこちらに近づいて来るではないですか!

「きっと好きじゃないかなと思って。これ、よかったら差し上げます」と差し出されたのは古いマッチ箱!

きゃあ、嬉しい!!!

とってもかわいいお土産と思い出をいただきました。

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花ぱんもとても美味しかったです。

味は昔食べた「甘食」に似ているかなー。

周りが砂糖でコーティングされているので、甘食よりややむっちり詰まった食感。

和製ビスコッティ(というほど硬くないけど)みたいなイメージで、コーヒーにめちゃくちゃ合います。

ごちそうさまでした。

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小松屋

https://hanapan.jp

先日、兵庫県の豊岡におりました。

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街の外れに何やら派手な外観の不思議な建物発見。

この壁画、ストリート・アーティストとして活動する大山康太郎さんの作品です。

ナイキ本社の壁や、Facebook社のミーティングルーム、渋谷109屋上などなどもペインティングしている、

ウォールアート界ではトップクラスのアーティストなのだそうです。

豊岡の町外れに驚きのアート作品!!いきなりのインパクトでつい立ち止まってしまいます。

コウノトリをイメージしたデザインなのだそうです。

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さて、この不思議な建物、中に進むと今度はいきなり和風の玄関。

実は廃業していた老舗料亭「とゞ兵」をリノベーションして再生した、複合施設なのです。

古い部分は約90年前の建築だそうで、その時代はちょうど和洋が入り混じった、建築としても面白い建物が多いのだそう。

この建物内には、アートや音楽イベント、ギャラリースペース、レンタルオフィス、レンタルキッチン、カフェ、レストランなどなど、「ここは何」という枠に囚われない、様々な要素が詰まっており、この場所を一言では表現できません。

ところで店名の「とゞ兵(とどひょう)」って?

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えええ??

中に入ってみると、玄関のすぐ脇に、巨大なトドの剥製が!!

実はこのトドが由来に大きく関係していました。明治初年に山陰沖で捕獲した、3mに及ぶ巨大トドを、この料亭の初代、兵助が買い取って店頭に飾ったところ、連日多くの見物人が集まり、いつの間にか「とゞ兵」(とどの兵助を略して)と呼ばれるようになったそうです。

実際に見てみると、本当に巨大で、確かに相当なインパクト!!

みんなが見にくる理由がわかります。

しかも、お腹に子供がいたそうで、子トドもいる!!何やら縁起の良いトド。

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トドをイメージしたアート作品も飾られていました。こちらは現代アート。

古い建物のあちこちにさりげなくアートが展示されているのも、この施設の特徴です。

そしてここのメインといえば・・・。

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ジャーン、宴会場!

まさにザ・宴会場という風情!!

なんと80畳あります。広い!!しかも歴史的建造物!!

こちらでは、音楽ライブやヨガ教室、アート展示など、様々な催し物を行っているそう。

とにかく自由な発想で、いろいろな使い方をして欲しい、とオーナーもとても柔軟な考えの持ち主です。

mtのイベントも何かできそうな気がして、勝手に視察に熱が入ってしまいました。

このような貴重でユニークな建物でイベントができるとは、なんとも贅沢です。

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建物内には他にもたくさん部屋があって、相当広い。

ここは元カラオケルームだったところを全面リノベして、

ちょっと面白いコーワーキングスペースに。

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中庭もあります。

マルシェやバーベキューイベントなどを行っているそうです。

外に出やすい場所にレンタルキッチンもあるので、飲食系のイベントもできます。

アイデア次第で、様々な使い方ができる、考えるだけでワクワクしてくる施設です。

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建物一角はカフェになっていました。

このカフェに集まってくる人々が自然に繋がり、何か面白い企みを考える場所になっているようです。

つい最近、別の一角にはイタリアンレストランもオープンしたので、また新しい流れが生まれそうです。

(それにしても、思った以上に大きい施設です。昔の料亭ってすごい!)

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カフェのマークは可愛いトドちゃん。

今後の動きが楽しみな場所です。

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とゞ兵

https://todohyo.com

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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