mt masking tape

COLUMN
コラム

今年もあっという間に、明日はもう12月です。

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すっかり更新しそびれてしまいましたが、そういえば弘前へ行った時、こちらもちらりと覗きました。

「東北を繋ぐTSUTAYA with mt 〜青森県〜」

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弘前駅から徒歩5分くらいのところにあるTSUTAYAにて開催。

広大な本屋の奥に、見覚えあるロゴと木のオブジェ。

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近づいてみました。

「みんなで作る復興の木」には、たくさんの丸いCASAシール。

丸の中にみんながそれぞれ思いを書き綴って、木に貼り付けています。七夕みたいですね。

コロナの収束を願った書き込みが多いように感じました。

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床ももちろんmt CASA。

カラフルな植物柄がかわいいです。

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せっかくなので限定テープをお土産にしようと見ていたら、

夢中でカゴに次々と入れているお客さんが!

mtが大好きで、いつもついたくさん買ってしまうんだそうです。

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青森限定テープは、りんご、津軽塗、三味線など。

こけしやきりたんぽ柄などの東北限定テープも色々ありました。

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なんと地元の友人が、弘前旧偕成社の限定テープをプレゼントしてくれました!わーい!

青森はやっぱり、りんごとねぶたのイメージ。

津軽弁テープもなかなか面白いです。

去る10月、「mt 博 2021」が青森県の旧弘前偕行社にて開催されていました。

私はタッチの差で間に合わず〜、今回の展示は見に行けなかったのですが、

実は昨年、旧弘前偕行社を訪ねていました。

(ここだけの話ですが、それがきっかけでmt 博を開催することに!)

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何も展示していなくても、建物自体がとても素晴らしいんですよ。

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旧弘前偕行社は、明治40年(1907)に建てられた日本陸軍第八師団に勤務する将校の親睦・互助・研究のための施設です。

設計は堀江佐吉さん。青森では有名な名棟梁です。弘前や津軽地方には、この堀江さんや、その息子・弟子たちの建てた明治時代の擬洋風建築がたくさん残っています。太宰治の生家もこの方が建てたんですよー。

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平成13年(2001)には、国の重要文化財に指定。

大規模な補修工事が行われ、現在は内部を見学することも可能です。

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建物のディティールがとてもいいんです。

イベントでの部屋貸しや、雑誌、テレビの撮影なども相談に応じてくれるそうです。

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天井の漆喰のレリーフなど、当時のままに残されています。なかなか豪華ですね。

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廊下の雰囲気も素敵。ずらりと並ぶ壁掛けフックも当時のもの。

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廊下が絵になります。アーチ状の飾りもいい感じですね。さすがの堀江センス!

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窓から外は緑が青々ときれいでした。

mt博は大盛況で連日賑やかだったそうですが、何も展示していない、静かな旧弘前偕行社もとても素敵ですので、ぜひ訪ねてみてください。(見学は要事前予約)

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旧弘前偕行社

http://www.h-kaikosha.jp/kaikosha/kaikosha.php

群馬県の桐生市というところへ行っていたのですが。

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ん?花ぱんって??

妙にレトロなロゴとネーミングが気になる・・・。

入ってみることにしました。

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花ぱん。これですね!

素朴でかわいい雰囲気のパッケージ。

100年以上の歴史を持つ、桐生の郷土菓子だそうです。

桐生天満宮の梅紋をモチーフにしているので、花の形です。

桐生市内のお菓子屋さんでは、花ぱんを作っている店がいくつかあるそうです。

私たちが行ったのは小松屋。創業明治29年という老舗でした。

そして店の奥にふと見つけてしまった。

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ナニコレ!!!!

箱のデザインが民藝的ですごく素敵です。

わーっ!素敵だ素敵だ!とはしゃいでいたら、きれいに包んでくれて、紙袋に入れてくれました。

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紙袋のデザインもいいですねー。

よくよく聞いてみると、小松屋の近くにある「芭蕉」という喫茶店の初代店主・小池魚心さんという方が、デザインを手がけたとか。小池さんは料理人でありながら芸術にも造詣が深く、染色家で版画家でもあったそうです。

実はここへ来る前に偶然、芭蕉にも行っていたのですが、棟方志功の壁画に、おびただしい民芸品の数々が並ぶ、ものすごい古民家喫茶店だったのでした!おおお、なるほど、そうだったのかー、と合点!

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改めて、包装紙デザインをUP。

ものすごくシンプルなんだけど、手書きの感じがなんとも味があっていい雰囲気。

文筆家・甲斐みのりさんの著書「お菓子の包み紙」の大扉にもなっているそうです。さすが!

こういうデザイン、大事にしたいですね。

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購入後、しばらく桐生の街を散策していたら、

あれ?さっきの小松屋の店主がこちらに近づいて来るではないですか!

「きっと好きじゃないかなと思って。これ、よかったら差し上げます」と差し出されたのは古いマッチ箱!

きゃあ、嬉しい!!!

とってもかわいいお土産と思い出をいただきました。

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花ぱんもとても美味しかったです。

味は昔食べた「甘食」に似ているかなー。

周りが砂糖でコーティングされているので、甘食よりややむっちり詰まった食感。

和製ビスコッティ(というほど硬くないけど)みたいなイメージで、コーヒーにめちゃくちゃ合います。

ごちそうさまでした。

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小松屋

https://hanapan.jp

先日、兵庫県の豊岡におりました。

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街の外れに何やら派手な外観の不思議な建物発見。

この壁画、ストリート・アーティストとして活動する大山康太郎さんの作品です。

ナイキ本社の壁や、Facebook社のミーティングルーム、渋谷109屋上などなどもペインティングしている、

ウォールアート界ではトップクラスのアーティストなのだそうです。

豊岡の町外れに驚きのアート作品!!いきなりのインパクトでつい立ち止まってしまいます。

コウノトリをイメージしたデザインなのだそうです。

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さて、この不思議な建物、中に進むと今度はいきなり和風の玄関。

実は廃業していた老舗料亭「とゞ兵」をリノベーションして再生した、複合施設なのです。

古い部分は約90年前の建築だそうで、その時代はちょうど和洋が入り混じった、建築としても面白い建物が多いのだそう。

この建物内には、アートや音楽イベント、ギャラリースペース、レンタルオフィス、レンタルキッチン、カフェ、レストランなどなど、「ここは何」という枠に囚われない、様々な要素が詰まっており、この場所を一言では表現できません。

ところで店名の「とゞ兵(とどひょう)」って?

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えええ??

中に入ってみると、玄関のすぐ脇に、巨大なトドの剥製が!!

実はこのトドが由来に大きく関係していました。明治初年に山陰沖で捕獲した、3mに及ぶ巨大トドを、この料亭の初代、兵助が買い取って店頭に飾ったところ、連日多くの見物人が集まり、いつの間にか「とゞ兵」(とどの兵助を略して)と呼ばれるようになったそうです。

実際に見てみると、本当に巨大で、確かに相当なインパクト!!

みんなが見にくる理由がわかります。

しかも、お腹に子供がいたそうで、子トドもいる!!何やら縁起の良いトド。

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トドをイメージしたアート作品も飾られていました。こちらは現代アート。

古い建物のあちこちにさりげなくアートが展示されているのも、この施設の特徴です。

そしてここのメインといえば・・・。

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ジャーン、宴会場!

まさにザ・宴会場という風情!!

なんと80畳あります。広い!!しかも歴史的建造物!!

こちらでは、音楽ライブやヨガ教室、アート展示など、様々な催し物を行っているそう。

とにかく自由な発想で、いろいろな使い方をして欲しい、とオーナーもとても柔軟な考えの持ち主です。

mtのイベントも何かできそうな気がして、勝手に視察に熱が入ってしまいました。

このような貴重でユニークな建物でイベントができるとは、なんとも贅沢です。

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建物内には他にもたくさん部屋があって、相当広い。

ここは元カラオケルームだったところを全面リノベして、

ちょっと面白いコーワーキングスペースに。

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中庭もあります。

マルシェやバーベキューイベントなどを行っているそうです。

外に出やすい場所にレンタルキッチンもあるので、飲食系のイベントもできます。

アイデア次第で、様々な使い方ができる、考えるだけでワクワクしてくる施設です。

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建物一角はカフェになっていました。

このカフェに集まってくる人々が自然に繋がり、何か面白い企みを考える場所になっているようです。

つい最近、別の一角にはイタリアンレストランもオープンしたので、また新しい流れが生まれそうです。

(それにしても、思った以上に大きい施設です。昔の料亭ってすごい!)

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カフェのマークは可愛いトドちゃん。

今後の動きが楽しみな場所です。

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とゞ兵

https://todohyo.com

銀座にやって来ましたが、

思わず立ち止まってしばらく見上げてしまった、このビル。

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銀座メゾンエルメスのビルです。

イタリア人建築家レンゾ・ピアノが設計した全面ガラスブロックに包まれたビルは、「提灯(ランタン)」をイメージして造られたそうで、夜になると幻想的に発光する姿に、できた当時(2001年竣工)、初めて見たときは衝撃的でした。そのビルが今、虹色のリボンでもかけたように、不思議な風景を街に映し出しています。

銀座メゾンエルメスでは現在「ジュリオ・ル・パルク展」が開催中。いつも展示が行われるフォーラム(ビルの8、9階にあるギャラリースペース)以外に、ファサードやショーウインドーなど、ビル全体を使ってディスプレイされています。フォーラムへ向かうエレベーターにも要注目!!驚いて目を丸くしたまま見入ってしまうような不思議な仕掛けがありますよ。

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いつも素敵な展示を行っている銀座メゾンエルメス。高級ブランド店だけに、入るのを一瞬躊躇してしまいそうになりますが、今回は感染対策もあり、店内には入らずに、店の外にある専用エレベーターで9階まで上がります。(案内の方がいます)

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アルゼンチン生まれ、フランスを拠点に活動するジュリオ・ル・パルクさんは、なんと92歳!

今も現役のアーティストとして制作を続けていらっしゃるそうです。すごい。

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遊び心溢れる、明るい色の洪水に圧倒されます。ル・パルクさんが色の研究を重ね、セレクトされた14色で全てが表現されているそう。独特の世界観があります。

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カラフルなガラス製のパレットがゆらゆらと天井から下がり、色まみれの楽しさ!なんか元気もらえるなー。

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こちらは鏡状のキラキラパレット。テンション上がる!

時々ピカピカッと光ったり、自分が映し出されたり。

床に映る影も幻想的で、いつまでも眺めていたくなります。

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たくさんのドローイング。

緻密な色の構成がものすごく細かく書かれていて、ちょっとクラクラしますが、色の無限の可能性にとことん迫る、職人的探究心に平伏してしまいます。

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カラフルシリーズが多く並んでいましたが、個人的にはこちらも好きでした。

計算され尽くしたモダンなモノトーンのパターン、どこかレトロな格好良さがある。

新しいインスピレーションをたくさんもらえた、とても見ごたえのある展示でした。

色使いや構成など、mtでの創作のヒントにもなるのではないでしょうか。

ちなみに展示のもっと専門的な解説を知りたい方は、美術ライターの友人が記事を書いていたので、参考までにリンクを貼っておきます。ご興味ある方はこちらも読んでみてください。↓↓

https://sumau.com/2021-n/article/1739

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銀座メゾンエルメス フォーラム

https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/210813/

Les Couleurs en Jeu by Julio Le Parc
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展

2021.8.13(金)~11.30(火)

[ファサード展示] 2021.7.29(木)~10月中旬予定

村上春樹の小説の挿絵などでご存知の方も多いと思いますが、イラストレーター・安西水丸さんの展示を観に行ってきました。

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場所は世田谷文学館。

住宅街の中にガラス張りの一風変わった建物がひょっこりと現れます。

ガラス窓に大きく貼ってある「鳩笛?」「パパイヤ?」らしき安西さんのイラストが見えます。

ちょっとワクワクしてきましたー。

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商業利用でなければ館内の撮影もOKです。

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本の装丁や挿絵、広告デザイン、そして自身でもエッセイや絵本、漫画を製作するなど幅広く活躍された安西さんの多彩な仕事ぶりが様々な角度から紹介されています。

絶妙にクールで洗練された色彩感覚にハッとしつつも、どこかおとぼけ感のあるほのぼのゆるい筆のタッチに癒されて、全体的に気持ちが明るくなる展示でした。

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安西さんのこの言葉もいいですね。

「あなたはあなたらしくていいんだよ。自分らしく生きよう」と全肯定されている気持ちになりました。(勝手に良い風に解釈)

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絵本のイラスト。かわいいなあ。

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「小説現代」の目次帯に使われたイラストデザインだそうです。ちょっとマチスを思わせる雰囲気。

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こちらはなんと和田誠さんとの合作。左が和田さん、右が安西さん。この絵好きです。家に飾りたい。二人で描かれた絵は他にもたくさん展示されていました。

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ココファームワイナリーと〆張鶴!ワインや日本酒のラベルも描かれていたのですねー。

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テレビ番組の企画をきっかけに誕生したという山梨県小淵沢駅の駅弁「元気甲斐」。全体のアートディレクションは伊丹十三、デザインは太田和彦、山本益博が料理をディレクションして東西の料亭が開発、などなどめちゃくちゃ豪華な顔ぶれで作られた贅沢な夢のお弁当。そしてイラストはもちろん安西さん!現在も販売しています。しょっちゅう小淵沢に行っていたのに全く気付かなかった迂闊な自分。次に行った時は絶対購入しようと心に決めました。

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安西さんが子供の頃に描いたポスターのイラストだそうです。すでに完成度が高い!!

他にもたくさんあって、写真もたくさん撮ったのですが、多過ぎてここにはもう紹介しきれないくらい。とにかく展示作品数が思っていた以上にボリュームたっぷりです。じっくり観ていると半日くらい余裕で経ってしまいそうです。

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安西さんの私物コレクションもたくさん展示されていました。旅先で見つけた不思議なオブジェや、スノードーム、鳥取の民芸品など、どれも安西さんの人柄を思わせるユニークなものばかりで、本人がすぐそこにいるような気配があり、見応えありました。

写真はブルーウィローと呼ばれる、不思議なオリエンタル模様の英国陶器。昔実家にあったよ!という方もおられるのではないでしょうか?安西さんも好きで集めていたそうです。

ところで障子の向こうのシルエットはもしや安西さんでは? 実はミュージアムの粋なアイデアで、館内のあちこちに、ひょっこりと安西さんが隠れているのです。行った方は探してみてください。

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遊び心がふんだんに散りばめられたディスプレイも、今回の展示の楽しさの一つでした。

こんな顔ハメもありますよー。

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展示室以外でも館内あちこちに、大きく引き伸ばして切り抜かれた安西さんの巨大イラストパネルがどどーんと設置されています。どれも可愛くてユーモラスで楽しいのです。空間に独特の雰囲気を醸し出していました。

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併設されたカフェの入り口には、ご飯を食べる安西さんのイラストが!思わずクスッとしてしまいます。

面白そうという予想はあったけれど、想像以上に安西ワールドを満喫できた充実の展示でした。これをキュレーションして製作したミュージアムの人達もきっと楽しみながら作ったんだろうなあという想いがひしひしと感じられて、こちらもワクワクしながらすごく楽しめた!!

会期を延長して9月20日(月・祝)までやっているそうなので、ご興味ある方はぜひ行ってみてください。

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世田谷文学館

https://www.setabun.or.jp

日本橋高島屋S.C.の新館4階に不思議な一角が。

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新しいカフェができていました。

デパートの中にあるカフェとしてはどこか一味違う、独特の趣があります。

古い映画のワンシーンのような、古道具屋のような雰囲気。

なんとなく実家っぽさもあるかも?!

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懐かしさを感じさせる、レトロな風情漂う店内です。

おしゃれにキメキメなディスプレイというより、

雰囲気は良いのだけど、適度にゆるく雑然とした居心地良さがあります。

京都の恵文社をちょっと思い出しました。

実はここは秋田と仙台に店舗がある、「本と珈琲とインクの匂い」がテーマの文庫カフェ。

その3号店なのだそうです。

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確かに店内には本がたくさん。

誰かの家の書斎のように、ほのかな気配を感じさせるディスプレイです。

本のセレクトもよくよく見るとテーマで分けられています。

貸本コーナーもあり。(現在はコロナでサービスお休み中)

文庫本は一冊100円で購入することもできます!

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レトロなおもちゃも並んでいて面白い。

ついディスプレイの一つ一つに目を凝らしてしまいます。

そういえば、小机のところに何か貼り紙がありますね。

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近づいて見ると、

「栞とブックカバーはどうぞご自由にお持ちください。 店主」

レトロなデザインの栞とブックカバーが並べて置いてありました。かわいい!

ご自由に持って帰っていいなんて!!ブックカバーはランピングにも使えそうですよ。

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コーヒーもとても美味しく頂きました。

なんと、コーヒーハンター 川島良彰さんが監修されているようです。贅沢!

ガレット、オープンサンド、シチュー、ケーキ、かき氷など、フードメニューもかなり豊富でした。

店内の雰囲気に独自の世界観があり、

デパートの中で不思議な異次元トリップ感を味わえます。

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黒澤文庫

https://green-coffee-farm.com/kurosawabunko/

前回の記事で、ギャルリーワッツの展示を色々とご紹介しましたが、

その中でも特にツボにハマってしまったものがありました。

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それがこちらです。

丸く切った段ボールに何やらカラフルな絵と文字が。

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これ実は、「すごろく」なんだそうです。

内容も子供たちが考えて書いているそうなんですが、それがすごく面白い。

右上はいきなり「ミッキーマウスに殺される。千回休み」

右下は「食堂で死んだ。むげんに休む」となかなか残酷で衝撃的な展開ですが、

左上は「花を見ていたら夜になった。スタートへもどる」

左下は「さすがゆうやけ。11すすむ」など急にロマンチック。

イラストも個性があっていい感じです。

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左「やまをのぼっていたら、はねがはえた 10マスすすむ」

右「かばんをビリの人にとられた!!ビリの人のところへ」

ポエムのような内容があったと思ったら、やたら現実的な内容もあったり。

一つ一つの発想が可笑しくて、つい全部のカードを見てしまいました。

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これなんて、UFOキャッチャーでゴール手前まで連れてってくれる。今時の子供らしい発想なのかも、笑。

吹き出しのセリフがまた可愛くて和みます。

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こちらの右のカードはある日突然登場したという「むてきカード」。

窮地に陥った時はこのカードが使えるんだそうです。

子供達の自由な発想で、新しいルールがどんどん加わっていく、とても面白いすごろくゲーム。

私もいつか参加してみたいなー。

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ギャルリーワッツ

https://www.wa2.jp

アトリエテンテント(こちらの教室に参加した子供達の作品が展示されていました)

https://tentento.com

東京・青山へ行ったらちょこちょこ覗いている、大好きなギャラリーがあります。

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ビルの廊下の奥にひっそり佇むギャラリー「ギャルリーワッツ」。

いつもお洒落でピリリと粋なセンスが光る、素敵な作品を展示しているのですが、

この日は入り口に何やら不思議な大きな画用紙??

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中に入って驚きました。

これら全部、子供達がつくりあげたアート。

「小さなアーティストプロジェクト『わ Wa ◯』」

未就学児から高校生までが参加しているそうです。

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子供達の素直な感性と、驚きの発想力、そして思いがけないユーモア。

見ていてワクワクするような作品ばかりでした。

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例えばこちら。なかなかリアルなお魚です。凝ってますね。

まるで本当の生きたお魚のように段ボールに入って送られて来たので、そのまま展示したんだそうです。

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愉快な陶器のお面は6歳の女の子が作った「魔法仮面」。

陶芸家のお父さんと一緒に作ったそうですが、ほのぼのとした表情がいい感じです。

これをつけるといろんな魔法が使えるんですって!

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なかなか作品が作れなくて悩んでいたという男の子。

アート教室の先生に急かされ、ギリギリの時間でいきなり殴り書きが始まったとか。

主に先生への悪口(?笑)だそうですが、感情の爆発加減がよく出ていて、

どこか哲学的でもあり、文字にもあじわい深さがあります。

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お父さんが照明を作るアーティストだという息子さん。5歳。

たくさんの照明のデザインが描かれていました。アートっぽさもあって上手です。

これを見たお父さんは涙ぐんでいたそうです。

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こちらは17歳の高校生の作品。

お父さんは木の家具などを作る職人さんだそうで、

木の板に、木目に合わせてものすごい細かな絵が描かれています。

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近づいてみると、こんな感じ。

ドキっとする様な精巧さです。

元々は夕飯の前に暇つぶしでメモ帳に描いていた絵だそうですが、この才能は尋常じゃないですよ!

本人は至って普通のサッカー少年だそうですが、周りの激推しもあり、今は芸大を目指しているそう。

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この「小さなアートプロジェクト」は、ギャラリーの前オーナーだった川崎淳与さんが始めた試みです。

ご縁のあった所沢の保育園と一緒に、子供達の作品を発表する場として、2000年から10年間行われていました。

ギャラリーでプロのアーティストや感度の高いお客様に見てもらうことで、

子供達にとっても、その親にとっても、新たな感性を開花させるいい機会であり、大きな経験になる。

それは「感性の種まき」なのだ、という思いが込められていました。

実際に、当時の子供達が海外で活躍する様なアーティストへ育っていった例もあるそうです。

川崎さんは昨年惜しくも旅立たれてしまいましたが、闘病中より、子供たちのアート展を復活させたい、

という願いを持っておられたそうです。娘の詩野さんが、それを引き継ぎ、思いを繋げました。

今回の展示はもう終了してしまいましたが、今後もこのプロジェクトは続いていくそうです。

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さて、実はまだ紹介していない、私がめちゃくちゃツボった作品があったのですが、

結構長くなってしまったので、次回にご紹介いたします。

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ギャルリーワッツ

https://www.wa2.jp

少し前に行った岩手県の陸前高田です。

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こちらは「高田松原復興祈念公園」。内藤廣設計です。

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津波に襲われた広大なエリアが、言葉にならないような美しい公園に変わっていました。

入り口の建物は「東日本震災津波伝承館」として、実際に被災したものや、当時の様子を残した記録映像、被災者の声を集めた資料など、震災に関する様々なものが展示されています。

建物内には「道の駅」もあって、岩手の特産品などのお土産を買うこともできます。

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公園の奥へ進むと、「奇跡の一本松」に出会えました。高田松原はかつて2キロに渡って7万本の松が植えられていたという、広大な松林が続く海岸だったのですが、津波で全てが流され、これは奇跡的に一本だけ残った松。ニュースで何度も取り上げられているので、知っている方も多いと思いますが。

手前の建物は、津波で壊れたユースホステル。震災遺構として残されています。

(震災後に根腐れが起こったため、現在の松はモニュメントとして補強し、残されたものだそうです)

震災から10年が経ち、やっと嵩上げ工事が終わったそうで、まだまだといえど、陸前高田も復興へ向けて大きく動き始めていることを感じました。

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こちらは隈研吾設計の複合型コミュ二ティー施設「まちの縁側」。

中にはカフェや保育園が入っていました。

裏から屋上に上がれるようになっており、陸前高田の復興の様子を一望できます。

そして内装は、なんとmtでもお馴染みのミナペルホネン!

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中に入って、一人静かに興奮。

無垢の木の温もりがとても気持ちのいい空間です。地元の気仙杉が使われています。

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やっぱり椅子もかわいい。

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ランプもかわいい。

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トイレのサイン。かわいすぎる。

実は、陸前高田は今、有名建築家による建物が続々増えているようで、建築好きにとってもかなり心惹かれるスポットとなりつつあるようです。名建築巡りのスタンプラリーもありました。

ちなみにまちの縁側の隣にも、内藤廣設計の 陸前高田市立博物館ができるようです。私たちが行った時はまだ絶賛建設中でした。

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こちらは伊東豊雄設計の「交流施設 ほんまるの家」。すごくユニークな建物ですね。

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こんな感じの楽しそうな公園の隣にあります。

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建物内部の様子も面白い。

こぢんまりとした空間ですが、部屋の反対側にはキッチンも備えられており、ワークショップやイベントなどを行うスペースになっていました。ここ、mtで何かやっても良さそう、と勝手にリサーチ。というか、陸前高田の名建築を巡回しながら、mtのアートイベントなどできたら楽しそうだなー。いつかやって欲しいなー。

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高田旅ナビ

http://takanavi.org

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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