mt masking tape

COLUMN
コラム 2017年2月

ついに!!

2月16日、東京・蔵前にmtの初路面店「mt lab.(エムティラボ)」がオープンしました。

前日に内輪だけのささやかなレセプションパーティーが行われ、

お店にお邪魔してきました。

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駅から徒歩数分の住宅街の中にこじんまりとあります。

内装の設計はトラフ建築設計事務所。すっきりシンプルなデザインです。

中へ入ってみると・・・

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じゃーん。

これはテンション上がる!!

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mtが壁一面にずらりと整列しています。

これだけの種類が揃うのは、直営店ならでは。

他の店舗には並ばない、トライアル商品などもいち早く手に取ることができるそうです。

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その中でも、特に気になったのはこちらの商品。

mtとは、そもそもマスキングテープのこと。

本来は、工事現場などで養生に使うテープです。

これらはmtのルーツとなる、養生用テープ。ガチの業務用も販売しています。

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これだけ種類があったとは!

色の違いは、カラフルで工事現場が楽しくなるから、ではなく、

粘着の違い、糊の成分の違いをテープの色で識別しています。

ツルツル、ざらざらなど、壁や床の材質によって、貼りやすいテープを使うためです。

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実際にその違いを体感できるコーナー。

様々な材質の壁のサンプルが並んでいて、そこにテープを貼ってみることができます。

このテープでは全然貼り付かないのに、こっちのテープならピタッとする、

こういう壁にはこのテープ、という違いが明らかに解ります。これ意外と楽しい♫

ちなみに、店はしばらく予約制ですのでご注意ください。

店内が決して広くはないため、混雑によるトラブルを防ぐためでもありますが、

mtのスタッフが、お客様ときちんとコミュニケーションを取りたい、という想いもあります。

mtのルーツである養生テープについての説明も、

実際聞いてみて「そうだったんだ!」と発見することが多いので、

ぜひスタッフにいろいろ質問してみてください。

店内にはミニギャラリーを併設し、現在は「養生展」を開催しています。

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mt lab.についての概要、予約は以下へ。

http://www.masking-tape.jp/event/2017/01/mt-lab.html

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前回に続いて、ててて見本市のご紹介です。

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カラフルな色使いに、思わず立ち止まってしまったこちら。

切り絵作家YUYAと食のアトリエ・スパロウによる工房「アトリエ・フォーク」の展示です。

「ちょっきんきりえ」の名で親しまれているYUYAさんは大の民芸好き。

北欧的な雰囲気もある、朗らかなデザインは、民芸の器にもよく似合いそうです。

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紙ものとテキスタイルが中心です。

ほのぼの温かく、のんびりとした気分にさせてくれる、独特の世界に和みます。

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アトリエ・スパロウのスパロウ圭子さんは、

天然酵母のパンやチーズ、お菓子などを学べる会を開催している料理家。

教室では、民芸の器を使って、料理を出すそうです。

今回は、手作りのオリジナルジャムを出展されていました。

中野にアトリエがあり、レッスンの他、毎月第1土曜日は

オープンアトリエとして解放しているそうなので、気になる方は要チェック。

YUYAさんの作品も販売しています。

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Atelier FOLK

http://atelier-folk.com

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最後に見つけたのは、和紙のアクセサリー。

繊細でふわっと儚く、軽やかな印象。

紙の色を染めた後、樹脂で加工しているので、破れたりすることはありません。

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和紙そのものも見せていただきました。

石川県の希少な伝統工芸「二俣和紙」で、1300年もの歴史があるそうです。

素材の状態で十分美しい和紙です。

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和紙の持つ半透明な透け感、柔らかく素朴な質感などに不思議な味わいがあります。

大きなモチーフでも、素材は紙なので軽いです。

エレガントなデザインも魅力です。

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ピアス、ネックレス、ブローチなど、様々なアクセサリーがありました。

詩のように幻想的な雰囲気で、身につける楽しみが広がります。

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Jul(ユール)

www.jul.jp

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「ててて見本市」に行ってきました。

「作り手」「伝え手」「使い手」を繋げる目的で、

中量生産品・手工芸品を「作り手」が「伝え手」に伝える見本市。

主にバイヤーさんやショップオーナーさん向けに

毎年行われています。(一般入場はできません)

2017tetet

今年は、パワーアップして、表参道のスパイラルビルで開催。

たくさんの人で賑わっていました。

今回もいいものを色々と見つけましたが、

主に紙もの中心に、気になったものをご紹介します。

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まずはこちら、熊本県山鹿市で作られる「TORO(トーロー)」。

和紙工芸から生まれたスタンドモビールです。

え?これ紙なの??て感じですが、

もともと、神事・奉納灯籠として室町時代より受け継がれていた

和紙工芸「山鹿灯籠」の技術を用いて作られています。

2017tetet

モチーフも、山鹿灯籠のパーツからインスピレーションを膨らませたものだったり。

600年以上この地に伝わる伝統工芸品で、

木や金具は一切使用していません。

手漉き和紙と少しの糊だけです。

2017tetet

中は空洞で軽いので、人が少し動くだけでゆらゆらと揺れます。

和紙ならではの柔らかく温かい質感がありつつ、モダンでポップな印象もあります。

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繊細で美しい曲線には、独自の熟練の技術がありました。

のりしろを作らず、紙のほんのわずかな厚みだけで接着しているそうです。

紙をわずかに斜めに削ぐことで、

きれいな膨らみで、なめらかな曲線に仕上げることができるのだとか。

気の遠くなるような、細やかな作業です。

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ヤマノテ

http://yamaga-yamanote.com

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2017tetet

続いて気になった、こちらのピクニックコーナー。

下に敷いているレジャーシート、これも実は紙だそうです。

大阪の山陽製紙は国内で唯一、電線を巻く為の工業用紙を作っている会社。

その軽さと強度、防水性に注目し、レジャーアイテムを開発したそうです。

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少しラフでざらっとした、クラフトペーパーのような質感が素敵です。

軽いので、持ち運びにも便利。

アウトドアはもちろんですが、

自宅でテーブルクロスとして活用してもいいくらいです。

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「PIC-NIC LAG(ピクニックラグ)」という商品名で販売しています。

サイズやデザインも様々にありました。

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山陽製紙株式会社

http://www.sanyo-paper.co.jp

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長くなってしまいそうなので、続きは次回お届けします!

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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