mt masking tape

COLUMN
コラム 2017年5月

「柳本浩市展 アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの」へ行ってきました。

yana01.jpg

自由が丘の駅からだと10分ほど歩きます。

かなり分かりにくい場所ですが、この倉庫というシチュエーションが、

柳本さんらしい雰囲気でワクワクします。

yana02.jpg

中へ入ってみると、おびただしい数の物品が、

これでもかとわんさか展示されていました。

昨年に突然帰らぬ人となってしまった柳本浩市さん。

デザインディレクターであり、その枠にとらわれず幅広い活動を行なっていた

柳本さんの収集した膨大な資料やプロダクトが一同に展示されています。

yana03.jpg

私は何度かお会いした程度でしたが、柳本さんが開設していたブログ「metabolism

を時々読んでいたことから、その知識量には毎度圧倒されていました。

デザイン業界、インテリア業界に多大な影響を与え、

また独特のお人柄から多くの人に慕われていた方でした。

今回の展示の企画構成、設営、運営などすべて、

これまで柳本さんに関わってきた人々によるボランティアだそうです。

柳本さんだったら、これからの日本をどう捉えるだろうか?

といつも注目され、まだまだ今後の活動が楽しみだっただけに、

本当に本当に惜しい方がこの世からいなくなってしまったのですが、

今までに集まった貴重なコレクションを拝見できる、このような展示が開催されたことも、

柳本さんの人望あってのことだと思います。

yana04.jpg

さて、いざ展示を拝見してみると、一体どこから見たらいいのやら〜。

物量と情報量が多すぎて、とても一日では観きれないほど。

yana05.jpg

一巡して、もう一回戻ってみると、さっきは見つけられなかったものを見つけてしまったり。

古今東西あらゆるものが集まった、本当に、途方もないコレクションです。

でも一通りわーっと観てみると、柳本さんらしさ、みたいなものがふんわりと

浮かび上がってくるのを感じました。

yana06.jpg

柳本さんの年表を見ると、既に小学生の頃から、

収集と知識、分析の才能を発揮していたようですから、まさに超人的。

yana07.jpg

といっても、普通にモノ好き、雑貨好き、デザインやインテリア好きが

十分に楽しめる、とても親しみやすい展示です。

yana08.jpg

yana09.jpg

ディック・ブルーナの希少なコレクション、万博やオリンピックの資料、

日本各地の包装紙など、レトロデザインな紙モノ好きには凝視してしまう内容でした。

さらに展示しきれないほどの資料がファイルにまとめられ、

図書館のようにジャンル分けされ、ずらりと並べられています。

こちらも自由に閲覧することができます。(手袋着用)

yana10.jpg

展示は6月4日(日)まで。

最終日にはトークショーもあるようです。ぜひ多くの方に観ていただきたいです。

-------------------------------------------------------

「柳本浩市展 アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの」

会期: 2017年4月29日(土)− 6月4日(日)
    会期中無休
開場時間:12:00-18:00
会場:six factory(約250m2)
東京都目黒区八雲3-23-20
電車:自由が丘駅 徒歩11分
バス:渋谷駅(渋11)田園調布駅行−八雲三丁目下車 徒歩2分、目黒駅(黒02)二子玉川駅行−八雲三丁目下車 徒歩2分
*目黒通りから坂を下りる途中に入り口があるのでご注意ください。会場に駐車はできません。コインパーキングなどをご利用ください。
入場料:一般500円、大学生200円(学生証提示)、高校生以下無料
主催: 柳本浩市展実行委員会
協力: 株式会社 良品計画

キュレーション: 熊谷彰博
会場構成: 小林恭+マナ(設計事務所ima)
メインビジュアル: 野口孝仁、高木裕次(Dynamite Brothers Syndicate)
編集協力: 上條桂子、加藤孝司
企画協力: まほうの絵ふで、Glyph.
会場内グラフィック: 田部井美奈
PR: 小池美紀(HOW INC)

協賛:尼ケ坂サロン- 株式会社ZAK / 株式会社ウェルカム / Vitra / カーサ ブルータス / 合同会社 SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS / 株式会社ジョージクリエイティブカンパニー / Swimsuit Department / 株式会社スマイルズ / SOURCE / 立川裕大 / 株式会社ディック・ブルー ナ・ジャパン / 株式会社デルフォニックス / 株式 会社ナカサアンドパートナーズ / ハーマンミラー ジャパン株式会社 / 株式会社ビームス / 株式会社ボブファンデーション / 株式会社メソッド / 有限会社ランドスケーププロダクツ (50音順)

https://www.facebook.com/Yanagimoto.Koichi.Exhibition/

以前にも紹介した切り絵作家のYUYAさんの個展

「ちょっきんきりえ展vol.8 小さなアトリエから」

が開催されたので、行ってきました!

yuya-koten01.jpg

集合するとカラフルで賑やかな雰囲気ですが、

ひとつひとつの作品では限定されていて、独特の世界観があります。

個展はもう8回目になるそうで、今回の展示は、

活動拠点をアトリエ・フォークへ移してからの初のお披露目。

昨年の夏に訪ねたサンタ・フェの旅での経験が作品に大きく影響を与え、

今までに使ったことのない色や図案などもあり、表現の幅が広がったそうです。

yuya-koten02.jpg

ひとつひとつの作品について、エッセイのような文章が

YUYAさんの言葉で綴られています。

読んでから改めて作品を観ると、

YUYAさんの人柄が作品に反映されているように思います。

yuya-koten03.jpg

yuya-koten04.jpg

見れば見るほど、ワクワク、ほのぼの、のんびり、ウキウキ、など

様々な気持ちが湧き上がってくる展示です。

yuya-koten05.jpg

ポストカード、一筆箋、コースターなどのグッズも販売。

yuya-koten06.jpg

こちらは手ぬぐいです。

YUYAさんの今後のテキスタイルへの展開にも期待してしまいます。

yuya-pan.jpg

一緒に奥様のスパロウ圭子さんのパンやお菓子、ジャムも販売していました。

人気のものはすでに品薄・・・

圭子さんは、アトリエフォークにて、民芸の器を使ったパン教室も開催しています。

自然な優しい味わいで、モッチモチのおいしいパンを作っています。

個展はもう終わってしまいましたが、YUYAさん圭子さんの作品を観たり、

商品を買いたい場合は、東京・中野のアトリエ・フォークで

毎月行われているオープンアトリエにぜひ行ってみてください。

---------------------------------------

アトリエ・フォーク

http://atelier-folk.com

home01.jpg

久々に経堂のstockへ行ったら、また品数が増えているように感じました。

その中でも最近増殖を続けているのが農業用品。

農家が多いエリアのホームセンターなどへ行くと、

時々見かけるがっつり業務用の商品です。

オギハラさんは、こういうところから、可愛いアイテムを見つけ出すのが得意!

home02.jpg

果樹園で使う、果物に被せる袋。これはもう定番アイテム。

りんご、ぶどう、キウイ用なんていうのもあります。

半透明だったり、ざらっとしたクラフト紙的な質感がいいんです。

注意すべきは、袋の内側に農薬が塗ってあったりしますので、

食べ物を入れないようにしましょう。

home03.jpg

こちらも野菜や果物用のネットかな?

みかんを入れてみたりなんかしますね。

home04.jpg

これはオクラ用だそうです。

オクラ袋として、この店ではもうお馴染みのアイテム。

マニアック過ぎますが、なかなかの人気商品。

ラッピング例があると、オクラ用とは気づかないほどオシャレな雰囲気になりますね。

home05.jpg

一方こちらは、いまどきのオシャレ野菜を入れる袋だそうです。

イタリア系のプチトマトとか、ハーブとか、そんなのを入れるんでしょうか。

片面は黒、片面は透明になっています。素材としてかっこいい。

home06.jpg

右の白と黄色の紐は、鳥避け用のナイロン紐。

キラキラのラメが入っているのがポイント。紐も丈夫。

あくまで機能重視に作っているものなんだろうけど、

なぜに妙なかわいさを醸し出すのでしょう。

home07.jpg

あー、これは見たことあります。ぶどうとか入っていた。

人によって発想する果物が違っていて、りんごとかみかんとか言われるそうです。

こんにゃく、という人もいたとか。

home08.jpg

オギハラさん秘蔵アイテム。段ボール。

今のところ非売品だけれど、仕入れようかどうしようか悩んだ、という逸品。

果物が意図しないレイアウトでごちゃごちゃ描かれているのがいいです。

home09.jpg

こちらは私がお土産にお持ちしました。

デザインがレトロな、パン屋やお菓子屋の紙袋です。

実は他にも色々お土産を持って行ったのですが、

オギハラさんの目が一番輝いていたのはこれでした。

明らかに反応が違いました。

根っからの紙もの好きなんですね〜。

お店はGWも営業しているそうなので、ぜひ遊びに行ってみて下さい。

------------------------------------------

stock

http://stock-sengoku.jugem.jp

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
過去の記事はこちら
ARCHIVE