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COLUMN
コラム

モクメンとは?

引き続きのライフスタイル展ネタです。

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高知のものづくりを紹介するコーナーにて。

「HIBRID Kochi-JP 素材と人をつなぐ」と題して、

高知という土地ならではの自然素材と、素材を生かす技、人の手と感性が加わり、

ユニークなものづくりが行われています。

包丁、土佐和紙を使ったステーショナリー、木工製品などなど、

様々な商品が並んでいました。

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その中でふと目を引いた、シューズキーパー。(ブーツ用もありました)

耐水性のある土佐和紙の落水紙に、100%高知産の香り高いくすのきを詰めたナチュラルな商品。

くすのきには、消臭・除湿作用があり、靴のカビや匂いの原因になる湿気を取り除いてくれるそうです。

自然の木の香りが心地よいです。

サイズのバリエーションも豊富に揃え、軽いので旅行などに持っていくにも良さそうです。

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そして、この木材を細く削ったものが「モクメン」(木毛と書く)と呼ばれるもの。

初めて聞く言葉でした。

身近で一番よく見るのは、フルーツなどを箱詰めするときに緩衝剤として使われています。

実は、現在このモクメンを国内で作っているのは3社くらいなんだそうです。

日本製のモクメンは、繊細で細く均一の太さで、断面が美しく、柔らかいコシがあります。

日本人らしい丁寧なものづくりが行われています。

緩衝剤といえど、ベテラン職人が木の具合を確かめながら、

昔ながらの技法で日々コツコツと作業しているのだそうです。

そんなものづくりの姿勢に敬意を表し、次の時代へ伝えたいと商品化されたもの。

ささやかなものにも手を抜かない、日本人の美意識と職人魂が伝わってくる商品です。

もくはな

http://www.toda-shoko.com

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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