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COLUMN
コラム

MABATAKI NOTE

毎年行われる「インテリアライフスタイル展」が今年も6月上旬に行われました。

業界向けのインテリア見本市ですが、リサーチを兼ねて毎度偵察に行っています。

今回、メインとなるアトリウム展示のテーマは「Welcome to my home!」。

「うち来る?」ってことで、ホームパーティーを想定したおもてなしアイテムや、

食回りの楽しいグッズ、空間をよりお洒落にする家具など、

様々な「集い」のスタイルが提案されていました。

あ、でも、私はそれとは関係なく、興味の赴くままに偵察を続けます。

mtブログで紹介したいなと思ったのはこちら。

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「MABATAKI NOTE(マバタキノート)とうブランド名で商品展開されています。

イラストデザインはアーティストの鈴木康広さん。

2010年の瀬戸内国際芸術祭では「ファスナーの船」を出展して大きな話題を呼びました。

(ファスナーの引っ張る金具部分の形をした船を海に浮かべ、

船が通った後の水面に広がる水しぶきをファスナーに見立てたインスタレーション。

you tubeなどでも見つかります。)

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鈴木さんの作品は、童話の世界のようにどこかほのぼのと牧歌的で、

その中に「あれっ?」という小さなときめきや発見、心温まる遊びが含まれているように思います。

MABATAKI NOTEとは、元々鈴木さんが10年以上、

約300冊を同時に使い続けているという(!)ツバメノートをベースに

ツバメノート株式会社の協力を得て製造したコンセプト・ノート。

そこから"人の記憶を呼び覚ます紙製品を開発する"「MABATAKI NOTE」プロジェクト

として新たに始動しました。

今回発表されたアイテムは、どれも真っ白な紙に手書きのような細い線で

文字やイラストが描かれ、紙の表情もふんわりと優しい質感です。

「かみの工作所」等で人気の福永紙工株式会社が商品の制作を行っています。

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こちらは「パラパラハウス」。

誰もが懐かしい気分になるパラパラマンガですが、

お家の形をしたブックをパラパラめくると、家の中での様子が静かに動き出します。

明かり、読書、階段、お風呂など、様々なテーマで、

素朴なタッチながら思いも寄らない展開を辿っていく、

意外な発想と新しい発見が楽しめるツールです。

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特に好きだったのが、この「紙の葉」。

本物の桜の葉脈から抽出した型を使い、エンボスに仕上げています。

たまに虫食いもあったり、とリアル。

使い方は各自の自由な発想で、例えば本のしおりにしたり、

メモやメッセージカードにもなるし、

ちょっとしたお菓子を置くお皿代わりにしても。

たくさん詰めて贈り物の緩衝剤にするなんてこともできます。

リースにしてお部屋に飾ってもいいですね。

暮らしの中で、想像力をかき立てるアイテムだと思います。

MABATAKI NOTE

http://www.fukunaga-print.co.jp/suzukiyasuhiro/

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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