mt masking tape

COLUMN
コラム

川棚温泉へ行くなら、ロバの本屋へ

前回のコラムでご紹介した川棚温泉

10月3日から開催されるmt ex展の会場となるところです。

その川棚温泉から、車で1時間ほど行ったところに、

とっておきの素敵な店があるのです。

それは「ロバの本屋」。

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回りは山と緑と畑しかない、森の入り口のようなところに、

ぽつんと看板が立っています。

宮沢賢治の童話にでも出てきそうですね。

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奥に見える小屋のような建物がロバの本屋さんです。

手前は畑になっていて、様々な野菜が植えられています。

今はちょうど冬野菜への入れ替え時期なので、小さな芽がちょんちょん出ているところでした。

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では、さっそく中へ入ってみます。

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元は牛小屋だった建物を、自分たちでコツコツ改装して作ったそうです。

窓がバラバラな感じが可愛いです。

骨董市で見つけたもの、誰かにもらったもの、自分で作ったものなどが混ざっていて、

パッチワークのようにツギハギに組み合わされています。

ここはカフェスペースになっていて、

この窓から外の緑をぼーっと眺めつつ、のんびりとした時間を過ごせます。

来ていたお客さんは、まるで自宅で寛ぐかのように、それぞれが自由気ままに過ごしていました。

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ネコの「ミーコやん」もいますよ。

人懐っこいので、ネコ好きな方は、一緒に遊んであげて下さい。

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もう一つ奥の部屋へ入ると、壁一面に本がいっぱい。

食や旅、暮らしの本、絵本、そしてあまり他では見つからない、

アーティストの作るリトルプレスなど、個性的な本がたくさんあります。

普通の本屋にはない本が集まっています。

ここで本を選んで、隣りのカフェでまったりしながら読みふけるのも贅沢な過ごし方ですね。

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本以外に雑貨などもあります。

主にステーショナリーや紙こもの。

また様々なアーティストの展示なども行われています。

mt ex展の頃は、曽田 耕「100ガマグチと絵」(10/9〜13)がありますよ。

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mtも様々な種類が売られていますが、はて、これは??

そうそう、実はロバの本屋、以前は東京の経堂というところで「ロバロバカフェ」という店をやっていました。

私もよく行っていた店です。だから今回の訪問はすご〜く懐かしくて嬉しい。

上記の"いろんなお店"とは、その経堂時代にロバロバカフェと親交のあったお店たちです。

"芝生"は、以前ロバロバカフェのあったところにできた新しいカフェ。

山口と東京がこんなところで繋がっているとは!

実はmtは、この経堂時代のロバロバカフェから生まれたと言ってもいいのです。

店主のいのまたさんは、まだmtが生まれる前から、お店で普通にマスキングテープを使っていました。

当時はホームセンターなどで売られていた、工事現場などで使う業務用のマスキングテープです。

これって可愛いよね、と注目したことがきっかけで、いつしかmtの製作会社カモイさんと繋がり、

いのまたさんを始めとする、経堂のロバロバカフェに集う人々のアドバイスで、

文具やラッピングとして楽しめる、様々な種類のmtが誕生したのです。

(この辺の詳しい話は書くと長くなるのでまたいつか。)

そして今回のmt ex展に合わせて、ロバロバカフェ時代のオリジナルmtが復刻します!

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じゃーん!!

ロバロバカフェのロゴマーク、そしてロバさん。

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経堂のカフェへ行ったことのある人は、なんだか懐かしい気分になるかもしれません。

今のところロバの本屋でしか販売されない、限定品ですよー。

川棚温泉のmt ex展へお越しの際は、mtの原点ともいえる、ロバの本屋にもぜひ立ち寄ってみて下さい。

私は久しぶりに訪ねて、「あー、変わってないなあ」という印象でした。

店の場所も建物も全く変わっているはずなのに、いのまたさんはやっぱりいのまたさんで、

あのときの雰囲気のまま、あいかわらず居心地が良くて、なんだかホッとしたのでした。

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ちなみに川棚温泉からロバの本屋へ行く道は2通りあって、私たちは山道のほうを選びました。

道路がとっても狭くてくねくねしているので、運転に慣れていない方は広い道から行ったほうがいいです。

でも山道のほうは、緑が濃くて空気が気持ちよく、途中に川や湖があったり、

急に開けて田んぼが広がったり、なかなか趣があって楽しいです。

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ロバの本屋さんのあるところは俵山という住所で、ここにある俵山温泉は有名な湯治場です。

2軒、外湯がありますので、日帰りでも入浴できます。

私も入ってみましたが、お湯がぬるぬるしっとりしていて、とても気持ちいいです。

こじんまりとレトロな温泉街をぷらぷら歩いてみるのも、なかなか風情があります。

町の入り口には「ユーカリとタイヨウ」という素敵な店があって、

ここのお菓子はとても美味しいそうです。(私が行ったときはもう終わってました、涙)

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そしてこんな「福猿もなか」も売ってますよ。(猿のおまんじゅうもあります)

この温泉を白猿が発見したという伝説にちなんだ郷土菓子です。

ちょっとひょうきんで可愛いですよね。

見猿、聞か猿、言わ猿の3種類の型がありますので、よーく見てみて下さい。

作っているところはガラス張りなので見学もできて、見ていると試食させてくれたりします。

山の中の本当に小さな温泉街ですが、思いがけずあれこれ満喫できました。

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ロバの本屋

http://www.roba-books.com

俵山温泉

http://tawarayamaonsen.com

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
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