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「カモ井加工紙 工場見学」の巻

カモ井加工紙とは

民藝の町、繊維の町、手仕事の町ー。 古くからものづくりが盛んな岡山県に本社を構えるmtの生みの親・「カモ井加工紙」。 その歴史は1923(大正12)年、物と物がくっつく「粘着力」に創業者・鴨井利郎が着目し、 日本で初めてとなる国産の「カモ井の平型ハイトリ紙」を手がけたことが始まりです。

時代が高度成長期にうつると、粘着のメカニズムを追求してマスキングテープの製造へと参入。 表面の素材に使われるのはクレープ紙やビニールが一般的ですが、 「カモ井加工紙」では、薄さと丈夫さ、切れ味の良さを持ち合わせる「和紙」にこだわり、 和紙のマスキングテープにおいては国内トップクラスのシェアを誇っています。

10年ぶりに工場見学へ訪れたオギハラさん

今回オギハラさんと訪れたのは、そんなものづくりが根差した場所で製造される工業用マスキングテープの生産現場。
「工業用」という言葉に「?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、
『カモ井加工紙』では文具用のmtだけでなく、
建築現場や自動車塗装で使われる「工業用マスキングテープ」を主に製造しているのです。
そのウエイトは実に8割を占めるといいます。

工業用マスキングテープを製造する『カモ井加工紙』とオギハラさんのつながりは、
マスキングテープの魅力を詰め込んだ1冊のリトルプレスがきっかけです。
それを制作したのが、オギハラさん、いのまたさん、辻本さん3人の女子たち。
第2弾となるリトルプレスには、マスキングテープが生まれる現場を紹介したいと、
何社かに声をかけ唯一応えてくれたのが『カモ井加工紙』だったといいます。

「工場では見たことのない色のマスキングテープがあって、
3人とも『何この色~』ってなって(笑)」と当時を振り返るオギハラさん。
渡されたリトルプレスに専務・谷口幸生さんは「マスキングテープの新たな可能性」を感じ、
彼女たちとともに試作品を作ることを決意。試行錯誤を繰り返すこと約1年。
2008年に雑貨・文具用のマスキングテープ「mt」が誕生したのです。
当時は「3年くらいでブームが過ぎる」とも言われていましたが、
マスキングテープに新たな価値が創出されたことで10年以上も続くヒット商品に。

その後も彼女たちと『カモ井加工紙』の交流は続き、さらにさまざまなヒト・モノ・コトを巻き込み、
mtの世界・可能性はどんどん広がりを見せていったのです。

今回の「mt stock」プロジェクトで久々に工場を訪れたオギハラさん。
なんと初めて工場見学で訪れた時と同じ、矢掛工場の製造部・行本部長さんがご案内くださいました。 なんだか不思議なご縁を感じます。

まず見学したのは、マスキングテープの粘着力の決め手となる粘着剤の製造現場。
その主原料に使われるのが、天然ゴムの塊です。
タイから輸入するため、「こんな袋に入ってるんですね、かわいい!
そして裏側もかわいい!! かすれた感じも、またいいですね」とオギハラさん。

続けてマスキングテープが作られる工程も見学しました。
裁断した天然ゴムに独自レシピの溶剤を加えて粘着剤を作ったら、
巨大なペーパー(おもに和紙)の片面に粘着剤を、
もう片面に剥離剤(マスキングテープを巻き戻しやすくするための材料)を塗っていきます。

乾燥させたら、「巻芯」と呼ばれる長い紙管にテープをくるくると巻き取っていきます。

幅広タイプから極細タイプまで、商品ごとのサイズに合わせて裁断。
最後に検品・梱包したら、ようやくマスキングテープが出来上がります。

「これは何ですか? バウムクーヘンみたい!何だかとても気になります」と
楽しそうに手にとるオギハラさん。

「そしてこれ、mtのヘタ!!」と指さしたのは、裁断の過程で発生してしまう端っこの部分。
市場に出回ることのないレアなお宝に興味シンシンの様子です。

「このゴミ捨て場に置いてあるかわいい固まりはなんですか?
全部がかわいく見えてきます」と何かを発見した様子のオギハラさん。

カモ井加工紙の担当者の方に尋ねると、
「これはマスキングテープの製造工程でどうしても発生してしまうロスです。
というのも、工業用マスキングテープは巨大な原反を用いて作られるため、
最後に残ったものはテープに加工できない。
だからこんなふうに廃棄品が毎日大量に発生してしまうのです」。

「工業用テープの原紙の色や風合いがかわいいのに、
廃棄されるのはもったいないないですよね。こういったパーツを欲しい方は多いと思いますよ」。
そう話すオギハラさんは、工場だからこそ出会える
独特の形状のマスキングテープや紙モノを次々と集めていきました。

工場での探検を終えたあとは、開発室へと潜入です。
ここは、いわばカモ井加工紙の心臓部ともいえる場所。

開発室ではさまざまなアイディアを試すため、いろいろな素材が集まっています。
たとえば、このクレープ紙。微妙な色合いや厚みなど、
バリエーション豊かな紙モノと出会えるのは、開発室だからこそ。

『カモ井加工紙』が長年培ってきた「粘着の技術」を使って、段ボールに低粘着剤を加えることで
新たな緩衝材を生み出す試作品も見学。まだ市場に出回らないレアな一品と出会えました。
こちらはラッピングアイテムとしても使えそうです。

さらに、無地&なみ形のマスキングテープ、メタリック系マスキングテープなど、
これまでに見たことのないアイテムを次から次へと集めていきました。

最後に、mtが生まれる本社工場も探検しました。 工業用マスキングテープと同じ工程で作っていくのですが、 それに加えて本社工場には印刷機もあるといいます。 mt最大の魅力である多彩な柄・色彩を、真っ白な和紙に自社工場でプリントしていくのです。

こうして、今までに約4000種類以上のmtを生み出してきたといいます。
なかには、わずか数ミリ幅という極薄タイプのmtも。
「裁断には細心の注意を払いますが、細さゆえにカット後に形状が安定せず、ロスが生じてしまいます。」と本社工場長の佐藤充さんは話します。この細さ、何かに使えそうですよね。

約2時間の見学を終え、工場にストックされている資材や廃材、レアな試作品を、 こんなにたくさん発掘しました。

次回は、発掘したアイテムをもとにどんな商品を届けるか。 その商品会議のようすを紹介します!

REPORT

オギハラナミさんと巡る旅のレポート

MOVIE

「紙モノ探しの旅」で見つけたアイテムを使って、
オギハラさんに素敵なラッピングを作っていただきました!

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