mt masking tape

取り組み | マスキングテープ「mt」- masking tape -


  • mt next 100 project

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    2023年2月15日、カモ井加工紙はおかげさまで創業100周年を迎えます。これから先の100年に向けて、素材と丁寧に向き合い、お客様にものづくりの楽しみをお届けし、さらにその先にいる誰かのために幸せを循環させる活動として、廃材を活かし、新たな価値を生むプロジェクト「mt next 100 project」をスタートいたします。


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    取り組みのひとつとして、商品化を検討しているのが、「mt heta box」です。マスキングテープは「ログロール」と呼ばれる、長い巻き取り紙をカットして作られます。製造する過程で発生する両端の端材が「ヘタ」と呼ばれ、これまで大量に廃棄されてきました。形は不揃いですが、テープとして十分に使用できるため、このたびランダムに詰め合わせたものを商品化することになりました。ワークショップなどたくさんのマスキングテープを使ってものづくりをされるシーンで、有効に活用いただけたらと考えています。

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    こちらは2021年のmt博のために淀川テクニックさん、京都芸術大学のみなさんに「mtのヘタ」を使って制作していただいた「マスキングテープの象」。高さ約1.6m、幅3.5mの作品になりましたが、約8時間でこの量の「mtのヘタ」が生まれています。これらを大切に活かしたいと思います。


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    また同じく、長い巻き取り紙の半端に余ってしまう紙があり、こちらもこれまで廃棄されてきました。

    カラフルなこの紙をシュレッターにかけて、ペーパークッションにし、mtオンラインショップから発送する荷物や、各販売店へ商品を納品する際の「緩衝材」として活用が始まっています。

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    全て手作業で手間も時間もかかりますが、これらも私たちの大切な製品から生まれるものたちです。最後まで丁寧に向き合い、またお客さまにも小さな幸せや驚きがお届けできれば幸いです。

    これからもカモ井加工紙は次の100年に向けて、更なるチャレンジを続けて参ります。

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  • 書家・柿沼康二氏展示会「今がすべてだ!ー続・柿沼康二の挑戦状ー」

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    マスキングテープを手でちぎって描く「マスキングカリグラフィー」に取り組まれている書家・柿沼康二氏の展示会「今がすべてだ!ー続・柿沼康二の挑戦状ー」が岡本太郎記念館にて開催されています。

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    また、新宿伊勢丹メンズ館 正面ウィンドウを使いゲリラパフォーマンスで制作された作品も2月1日までご覧いただけます。

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    両作品の展示に使用されているマスキングテープはmtにて提供させていただいています。ぜひ迫力ある「マスキングカリグラフィー」を会場にてご覧ください。


    「今がすべてだ!ー続・柿沼康二の挑戦状ー」

    岡本太郎記念館で企画展『化け文字 〜書家・柿沼康二の挑戦状〜』を開催したのが2010年。このとき柿沼康二は、自身が"トランスワーク"と呼ぶ手法による公開制作で、「まえ」という2文字だけで壁一面を埋め尽くす、という前代未聞のパフォーマンスを見せてくれました。
    さらに翌2011年には、岡本太郎生誕百年事業の一環として、太郎の言葉を書に作品化するプロジェクトを敢行。その成果が『TRANCE-MISSION』という書籍になります。
     それから10年。ふたたび柿沼康二が記念館を舞台に唯一無比の表現に挑戦します。

    開催日時:2021年11月18日(木)〜2022年3月13日(日)
    開館時間:10:00~18:00
    休館日 :火 (祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日
    観覧料 :一般 ¥650
    小学生 ¥300

    〒107-0062 東京都港区南青山6-1-19
    TEL:03-3406-0801 FAX:03-3409-5404

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    新宿伊勢丹メンズ館 正面ウィンドウを使ったマスキングテープによる作品展示

    会期:2022年1月12日(水)〜2月1日(火)
    場所:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店メンズ館
    TEL:03-3352-1111
    営業時間:午前10時~午後8時

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    柿沼康二(カキヌマコウジ)書家・現代美術家
    プロフィール

    http://www.kojikakinuma.com

    1970年栃木県矢板市生まれ。5歳より筆を持ち、柿沼翠流(父)、手島右卿、上松一條に師事する。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。2006-2007年、米国プリンストン大学客員書家を務める。

    「書はアートたるか、己はアーティストたるか」の命題に挑戦し続け、伝統的な書の技術と前衛的な精神による独自のスタイルは、 書という概念を超越し「書を現代アートまで昇華させた」と国内外で高い評価を得る。2020東京オリンピック・パラリンピック公式アートポスターを担当。 2013-2014年、現代美術館において存命書家史上初となる個展を金沢21世紀美術館にて開催。「不死鳥」(1100×750cm)、「一 (BOSE Ver.)」(270×515cm)の2点がパーマネント・コレクションとして収蔵される。2012年春の東久邇宮文化褒賞、第1回矢板市市民栄誉賞、第4回手島右卿賞、独立書展特選、独立書人団50周年記念大作賞、毎日書道展毎日賞(2回)、文化庁公益信託第6回国井誠海賞、等受賞歴多数。NHK大河ドラマ「風林火山」(2007)、北野武監督映画「アキレスと亀」、角川映画「最後の忠臣蔵」等の題字の他、「九州大学」「九州大学病院」名盤用作品等を揮毫。 NHK「トップランナー」 「趣味Do楽 柿沼康二 オレ流 書の冒険」「ようこそ先輩課外授業」「スタジオパークからこんにちは」、MBS「情熱大陸」、日テレ「心ゆさぶれ! 先輩ROCK YOU」、 BOSE社CM、NIKE原宿PV等に出演。

    "NOWNESS"(注1)をコンセプトとして繰り広げられるその表現は伝統書から特大筆によるダイナミックな超大作(注2)、トランスワーク(注3)、サークルワーク(注4)と称される新表現まで幅広く、NYメトロポリタン美術館、ワシントンDCケネディセンター、フィラデルフィア美術館、ロンドン・カウンティーホール、メキシコ・タヒン芸術祭、UAEシャールジャ・カリグラフィー・ビエンナーレ、KODO(鼓童)アースセレブレーションなど世界各地で披露され好評を博す。現在、株式会社柿沼事務所代表取締役兼アーティスト/書家。

    書家・柿沼康二氏展示会「今がすべてだ!ー続・柿沼康二の挑戦状ー」

  • チャリティーテープへの取り組み

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    東北の「こけし」からはじまり、
    熊本名物テープ、真備のたけのこ、竹原のうさぎ、栗、ハスカップなど地方の名産品たち。

    これらはすべて災害復興のチャリティーのためにデザインされたmtです。

    mtの商品づくりやイベントがまだ始まったばかりの頃、東日本大震災が発生し、私たちに何かできることはないかと、いつもmtのデザインを手がけていただいている、アートディレクターの居山浩二さんに制作をお願いし、販売したことがはじまりです。

    これまで工業用として販売してきたマスキングテープに、デザインをプラスするだけでなく、誰かを思う気持ちを「チャリティーテープ」を通じて届けることができました。

    その後も、熊本地震、台風や豪雨によって被害に遭われた方にもmtを通じてエールを送ってきました。

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    そして、新型コロナウイルス感染症で世界中が不安を抱える今、私たちを支えてくださっている医療従事者の方々のためにデザインされたものも多数あります。

    ◉感謝の花、あなたにありがとう
    ◉ねこの病院
    ◉うさぎのお医者さん
    ◉あひる先生

    これらのテープの売上はmtのイベント、公式オンラインショップで販売され、
    私たちの取り組みに共感いただき、お求めいただいたお客様のご好意により、寄付させていただくことができました。

    mtはこれからもマスキングテープを「思いやりの気持ちを繋ぐ架け橋」にする、チャリティーテープの取り組みを続けていきたいと考えています。

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    ◉チャリティーテープ これまでの取り組み

    令和3年(2021年)11月12日
    災害復興支援特別基金・新型コロナウィルス災害 ¥1,607,940-

    令和2年(2020年)10月23日
    災害復興支援特別基金・新型コロナウィルス災害 ¥1,208,430-

    平成30年(2018年)8月31日
    倉敷市西日本豪雨災害義援金 ¥1,223,140-

    平成30年(2018年)9月21日
    平成30年7月豪雨災害義援金 ¥1,014,070-

    平成30年(2018年)12月3日
    平成30年台風21号の災害被災者支援のため ¥1,050,410-

    平成29年(2017年)7月21日
    平成28年熊本地震災害義援金 ¥818,152-

    平成23年(2011年)6月8日
    平成23年東北地方太平洋沖地震の災害義援金 ¥732,060-

    チャリティーテープへの取り組み

  • しあわせのはねプロジェクト3 黄色い鳥器店編


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    はじめて「しあわせのはね」を取り扱ってくださった、黄色い鳥器店の店主 高橋千恵さんにお話を伺いました。国立駅から歩いて3分。本当に好きなものだけを集めた、小さな空間の中にしあわせがぎゅっと詰まった、器と雑貨のお店です。


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    黄色い鳥器店さんについてお教えください。


    2007年オープンなので、14年目になります。
    国内の作家が作っているもの、自分の感覚に合ってるものだけを集めています。
    お客さんが「ここに来たら贈り物が見つかる」という店にしたくてやっていく中で、品揃えがどんどん増えていきました。
    絵や洋服、器などいろんなテーマで展示会をしていて、今の形になってきました。

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    とても素敵な店名の由来は?

    店を始める数年前に、フラッと寄ったギャラリーで黄色い鳥のオブジェに出会いました。当時はそういったものを作ってる方がいなかったんです。だから自分のお店にはちょっと変わったものを置きたいと思って、それがお店を始めるきっかけになり、黄色い鳥器店と名づけました。


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    西村くんとの出会いは?

    礼くんのお母さんは高校の同級生です。私たちは出身が静岡なのですが、ずっとクラスが一緒で。こういうことを礼くんが考えたから、協力してくれないかって。最初は、ちょっと見てほしいって送ってきたのかな。

    静岡の知人がグループホームのような施設をやっていて、そこで作ってもらったのが始まりじゃないでしょうか。お母さんが入られていたのかな。認知症の方も社会参加することで、元気になったり、物忘れが改善されたりするそうで、そういうのいいよね、って。

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    プロジェクトについて、いろいろとアドバイスをされたそうですね。

    最初はパッケージの中に羽が収まってたんですけど、収まってると羽が見えないから、フタを開けてひっくり返した方がいいよ、とアドバイスをしました。試しにお店に置いてみることになって、もう1年以上経つんじゃないですかね。

    それからmtを使うのなら、ちゃんと作っている会社に連絡をした方がいいよと。礼くんとは小さい頃にしか会ったことなかったのですが。

    その後、京都の工房リーフさんから始まって、作ってくれるところも今では4つか5つくらいあるのかな。販売するところも増えていくといいですね、かわいいから。センスがいいんですよね、色合わせとか。一応、ピンク系、黄色系、と色をなんとなく分けて作ってと、頼んだりはしています。うちのは緑を多めにしてね、とかね。

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    販売されていて、お客様の反応はいかがですか?

    障がいのある方が作られたっていうと、みんななんとなく買ってあげようとするから、そういったことはあまり言わずに販売しています。なぜかお母さんじゃなくて、一緒に来た子どもたちが買ってくれるんです。不思議ですよね。

    歌をうたう方がコロナになってライブがないから、自分の曲をCDに焼いてそれに羽をくっつけて販売する、ということもありましたね。このインタビューを読んで、私のお店でも売りたいと思ってくださったら嬉しいです。

    ラッピングのときにも、これを1つつけますよって言ったら、みなさんすごく真剣に選ばれます。
    贈る人にあった色を「ピンクがいいかな」など選ぶのは楽しそうですよ。
    mtさんからテープをご提供いただいてから、バリエーションが増えてすごくかわいくなった気がします。選び甲斐がありますね。うちはこんな風にストックしていて、ここにスタッフがちょっとづつ補充しています。



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    黄色い鳥器店さんにぴったりのラッピングですね。

    ぴったりすぎるかなって最初思ったんですよ、鳥に羽、って。でも喜んでくださるからいいんじゃないですか?笑
    商品として売れなかったら、ラッピングで協力しようと思っていたんです。
    これをたくさん使ってあげたらどんどん仕事になるだろうから、なるべく店でギフトに使うようにして。ギフトはよく出るから、結構消費をしているんですよ。

    贈り物の目的はいろいろで、結婚のお祝いとか、お引越しも、新築祝いもあるし、お誕生日など幅広いです。
    今までは小さいのしかなかったんだけど、大きい羽が最近できたから大きいギフトにつけています。小さいのもつけるとかわいいですし、結構目立ちます。アクセントになりますね。

    マスキングテープは他にもラッピングでよく使います。なぜか集まっちゃうんですよ!工業系のテープも黄色いものをラッピングの時使ったりしています。

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    このプロジェクトがどんなふうに続くことをイメージされていますか?

    売ることよりも、作る人が楽しんでくれてたらいいな。売れないと意味がないけど、あまり売れすぎて作る人が苦しくなるほどはやらないほうがいいと思うんですよ、だからほどほどに、この羽の良さを伝えたり、少し背景も説明する必要もありますね。

    高齢者や障がいのある方がが作るから買ってよじゃなくて、社会参加のために作っていることをちゃんと伝えて、大事にしてくれるお店に広がっていくと嬉しいです。作る人が苦しくない程度に売れて続いていくことが大切だと思います。

    「しあわせのはね」ももちろん丁寧にやらなきゃいけないんですけど、正確に、というよりもちょっと心に余裕をもって作れるようであればいいですね。
    これを受け取った人の気持ちとかを話し合いながら、機械的じゃなくて人間らしい作業としてやっていただけていたら嬉しいです。

    私たちも作ってる人のことを考えたりします。どんな風に作っているのかなとか、この人はハサミの切り込みが少し甘いな、とか。でもそれもまたいいじゃないですか、人によって違うのが。すごく細かい人もいるけど、すごいざっくりしている人もいるし、そのうちそれがいいなって思えてきました。手仕事だからこそ個性を感じて、見えないけど人の存在を感じます。作るのは自分がやろうとしたら結構大変な作業ですよ。

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    しあわせのはねの魅力はどんなところですか?

    礼くんのお母さんがある程度ガイドラインをまとめて伝えていると思いますが、なんか最後はその人の個性が出るというか、自由度を認めてるところも残して、それが楽しいですよね。鳥の羽だって色々あるんですから。

    そこが機械的だと温もりが伝わらないですよね。できるまでにいろんな工夫をしてくださっていると感じると、1枚1枚が愛おしく思えます。

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    最後にお店で取り扱いたいな、という方にメッセージをお願いします。

    あんまり押し売りもしたくはないのですが、作ってる人が社会参加できるものを自分の店で売るのはやっぱり楽しいことだと思うんですよ。誰かのためになるということ。単に作業ではない仕事を作る手助けになるっていうのは楽しいです。

    お客さんにも多分その楽しさを感じてもらえるから、だったらラッピング開けてもこの羽は置いておこうとか、みなさん本のしおりにしてくれてたり、子どもが大事そうに持って帰るんです。そんな風に伝わっていくって嬉しいなと思います。

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    黄色い鳥器店さんでラッピングに使っていただく際に、店頭で「どの色にしますか?」とコミュニケーションが生まれていて、贈る方も「じゃあこの色で」と選ぶことを楽しまれている様子がとても印象的でした。羽を付けたプレゼントを誰かにあげて、「これ、かわいいね」と想いが繋がっていくのは、すごく素敵なことだと実感しました。ご協力いただき、本当にありがとうございました。


    黄色い鳥器店
    東京都国立市北1丁目12−2
    TEL 042-537-8502
    http://kiiroi-tori.com/


    しあわせのはねプロジェクト3 黄色い鳥器店編

  • しあわせのはねプロジェクト2 就労継続支援B型事業所 工房リーフ編


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    制作にご協力いただいている、工房リーフさんにお邪魔しました。西村くんが暮らす京都にある、就労継続支援B型事業所です。ご担当の加藤里奈さんにお話を伺いました。


    「しあわせのはねプロジェクト」との出会いのきっかけは?

    京都ほっとはあとセンターという障がい者支援センターにこういうお仕事がありますという募集が出ていて、応募させていただいたのがきっかけでした。
    率直なことを言うとお仕事がなかったというのが、一番の理由です。
    やっぱり今コロナでメンバーさんができるお仕事がなくなっているので、ちょっとでもみなさんの工賃の足しになればと思って、色々お仕事を探している時に見かけたのがこちらのプロジェクトの募集でした。これだったらメンバーさんでもできるかもと思い、一度お話をお聞きすることにしました。

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    工房リーフさんはどういった施設ですか?


    うちは障がい者施設の就労支援B型という施設で、利用者さんが就職できるように支援をしていく場所です。世間で「内職」と言われるような、ダイレクトメールの封入作業や宛名貼りの作業をメインでさせていただいています。40、50代の割と高齢の方が多い施設ですね。男女比率も男性の方が圧倒的に多くて全部で24,5人中の4人しか女性がいません。
    基本的に知的障害の方、自閉症といわれる方が多いですね。手先が不器用という訳じゃなくて、逆に細かい作業が得意な方とか色々な個性がある方がいらっしゃいます。

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    カラフルなマスキングテープを前にして、男性たちの反応はいかがでしたか?


    やっぱりかわいい!と反応される方はいらっしゃらなかったですけど、でもこういった遊び心があって個性を出していけるような、作業と実益を兼ねている仕事はなかなかないので、自分で好きに表現しながら楽しく作業をしているようです。普段はミスが許されないお仕事ですが、多少は自分の好きにしても大丈夫、というところが違いですね。

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    実際に取り組んでみられていかがでしたか?


    最初は思っていたより難しくて、、、
    実際やってみたらテープを正確にはみ出ないように貼るのがすごく難しく、その時にできるメンバーさんが限られてしまって。貼り合わせる人、切る人と作業を何人かで分業にしました。すると得意な事がだんだんわかってきて担当が決まっていきましたね。器用な方とそうでない方がいるんです。

    自動カッターも使いました。手で切ってしまうと切り目が歪んだりして、それで端っこが合わせられなくなるので。これを使うと全部正確に同じ長さに切ってくれるので。だんだんと美しさを追求していくとしっかり貼れるようになってきました。
    この機械は封入作業の時にセロハンテープを切るのに使っていました。紆余曲折あったのですが、3日もするとみんな慣れてきました。



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    出来上がったとき、皆さんの反応はいかがでしたか?

    そうですね、たくさんできてきて並ぶとすごく圧巻なんですよね!
    うちは施設の名前がリーフなので、葉っぱにも似てるしすごいかわいいねって。でも葉っぱじゃなくて羽だから、ちゃんと羽の形に切ってねって話しながら作っています。

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    mtマスキングテープのことはご存知でしたか?

    mtは以前から使っていました。やっぱり粘着がつかないのがすごく便利で、例えば内職作業のときに、どこが失敗しているか、ここが破れてますとか、ここが汚れていますというところを示すときに使っています。商品を傷つける訳にはいかないので、マスキングテープにここに破れがありますって書いて貼らせてもらったり。すぐ剥がれるし、すぐここだっていうのがわかるし、普段の仕事でも使わせていただくことがたくさんあります。


    いつもの内職との違いはどんなところですか?

    メインのDMの作業の時はお仕事モードが強いので、割と作業場もピリッとした感じにはなるんです。どうしても納期が決まってるので、この日までに間に合うようにっていうことがあり、緊張感を持たせるようにみんなをせっついたりして、どうしても義務的になってしまいます。

    「しあわせのはね」はいつも程はピリピリせずに楽しくできるので、仕事の中の息抜きじゃないですけど、ちょっとオンオフを切り替えたり、バランスをとる役割になっています。

    作ったものが商品になるので、今までだったら作業だったものが、誰かの手に渡るという、いつもの作業とは違うやりがいというか、それは利用者さんも感じておられると思います。

    失敗してしまった人に、買った人がこれを受け取ったらどう思う?って聞くんですよ。嫌ですねって言うんですね。じゃあそういうのは作ったらだめなんだよって、説明するようにしています。一方的にこれはダメでは、何でなのかわからないし、どうしたらいいのかわからないと嫌になっちゃうので。

    実際店頭に並ぶ物にお仕事として関わることは、そういったことを話し合ったり考えるきっかけになりますので、すごくありがたいと思います。

    なるべくテープも無駄にしたくないなって思います。実際パッケージに入ったものを見ると、色々種類があって、同系色でまとめられててすごいきれいですよね。テープの幅もいろいろあって太いものから細いものまであって、それに応じて長さも変えると、用途も雰囲気も変わりますよね。


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    西村くんのアイデアだと聞いて、どう感じられましたか?

    高校生が思いついたということに、すごくびっくりしました。なにより行動されたことがすごい。さらにそれを障がい者や高齢者のお仕事にならないかと考えた発想も、なかなか高校生では出てこないと思います。

    この業界で働いていたら、なんとなく思いついたりもするんですけど、ほとんどの方が縁がないとぱっと出てこない。お仕事として持ってきてくださったのは、すごくありがたい事です。うちにとっては大事な経済活動なんです。もっと売る場所が広がっていったらいいですね。こういう仕事を求めてる施設って日本中たくさんあると思うんです。今はイベントも減って、DMやチラシの仕事もなくなっていますから。


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    西村くんは実際にみなさんが作業されているのを見られてどう感じましたか?

    みなさん上手だなって。驚きですし、嬉しいです。みんなが楽しんでやってくれてるというのが、僕の思っていたことがちゃんと伝わっていて嬉しいです。続いて繋がっていければ一番いいなと思います。


    加藤さん、最後に一言お願いします。

    障がいのある方って感性が独特なんです。我々の見てる世界とは、やっぱり違うものが見えていて、受け取り方もすごく違います。そういった個性が発揮できる機会は少なくて、彼らの個性や感性を活かして手作業で作り出す時間はすごく大事だと感じています。

    羽を切るよって言ったら、彼らそれぞれで羽のイメージがやっぱり違うんですよね。いろんな形ができたりするのはすごく面白いですし、やっぱり彼らの魅力を活かすきっかけになるので、こういったものが広がって、障がい者のある方の感性が活かされた商品が、もっとみなさんに簡単に手に取っていただけるようになるとすごく嬉しいなと思います。


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    例えばmtのイベントに設置する体験コーナーでみなさんに作っていただいたものが、どこかで販売されて、収益が誰かに寄付されるとか、そういったアクションもできるのでは?と可能性を感じました。お客様も自分のために作るだけでなく、誰かのために作る喜びを共通することが、今の時代にはすごく大切なことだと感じました。加藤さん、本当にありがとうございました。


    NPO 特定非営利活動法人 工房リーフ (障害者就労継続支援B型事業)
    京都府指物町326−2
    TEL 075-708-8129
    https://atelier-leaf.org/

    しあわせのはねプロジェクト2 就労継続支援B型事業所 工房リーフ編

  • しあわせのはねプロジェクト1 西村礼くん編

    取材当時、まだ高校生だった京都在住の西村礼くんから「しあわせのはねプロジェクト」の企画書が届きました。

    アトリエ ペルポンディキュレールという屋号で活動されている西村くんは、mtをつかって「しあわせのはね」を作り、高齢の方や障がいのある方に「アートをプラスした手仕事」を通じて生きがいや社会とのつながりを感じる仕組みづくりを考えていて、私たちに協力してほしいとのことでした。京都でお会いして以来、彼の取り組みに賛同し、プロジェクトがはじまりました。

    今回はそんな西村くん、そして関わってくださっている工房リーフさん、黄色い鳥器店さんにお話を伺いました。


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    このプロジェクトを始められるようになったきっかけをお教えください。

    幼い頃から母が手紙を出すときに、この羽をマスキングテープと針金で作っていろんな人に送っていたんです。
    この前、3年ほど前に祖母がちょっと身体を崩してしまって、足腰が弱くなってしまったんですけど、まだ手先がすごい器用だったんで、なんかそういう時間がたくさんあったんでマスキングテープで羽を作ってみたらどうだろうかと。


    小さいときからマスキングテープに親しまれていましたか?

    いつもマスキングテープが家にありました。母と一緒に羽も作ってたんです。母は手紙もいっぱい書いていて、その都度この羽を付けるので、祖母に作ってもらうように頼んだところ、すごく楽しかったみたいで。それを祖母が通っている施設にお願いして、その後、国立にある、黄色い鳥器店さんで取り扱ってもらうことになったのが、このプロジェクトの始まりでした。


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    黄色い鳥器店さんとはどういった繋がりですか?


    店主の高橋さんは母の幼馴染です。このプロジェクトについて説明をして売ってもらえないでしょうか?と話したところ、快く引き受けてくださいました。
    カモ井さんにお送りした企画書も、高橋さんにもちゃんとお話してはじめたほうがいいよ、とアドバイスを受けたことがきっかけで、それでテープを提供いただけることになって。やっぱりテープを提供してくれたからこそ、いろんなところに紹介できたと思います。





    企画書をつくって交渉するとき、どんな気持ちでしたか?

    初めての経験でした。まずメールを送ったんですけど、返信がきてすごい!って驚きました。すごくいいプロジェクトだ!なんて自分でも思っていたので、これを思いついて広げていくためには、カモ井さんと繋がれたらいいなと思ったので連絡しました。mtは柄がたくさんあっていいなと思っていました。

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    工房リーフさんとの出会いのきっかけは?

    まずは、祖母の施設からはじまって、その後工房リーフさんへとつながっていきました。おばあちゃんの施設でスタッフさんが減ったこともあり、羽を作ることが大変になってしまい、それだったら京都で広めてみようかなって。京都のいろんな施設に問い合わせたところ、今の工房リーフさんと出会いました。

    最初、僕と母で説明をさせてもらって、みんなこれならできるんじゃないかって。
    コロナのせいで仕事も減っていて、新しい仕事も来なくてすごい大変で、僕たちの提案を喜んでくれて。早速やってみようということになりました。

    工房リーフさんは元々は袋詰めとかの作業をされているのですが、「しあわせのはね」は手仕事なんですが、少しアートをプラスして、そういうところがみんな気に入ってくれたそうです。

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    実際作っていただいて、どう感じられましたか?

    作られている方々は、みんなとコミュニケーションを取るのが苦手な方が多いそうですが、羽をつくるときは、まず針金を切って、テープを切って、貼り合わせて、切り込みをハサミで入れるっていう風に、工程が何個もあるんですけど、羽を切るのがうまい人、テープを切るのが上手い人、そういう風にだんだん分かれていって、みんなコミュニケーションをとれる取れるようになったという話を聞きました。それがすごく嬉しかったです。「しあわせのはね」は受け取るだけでハッピーになれる、とてもいい商品だなと思います。

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    マスキングテープは素材として使われていていかがですか?

    使いやすいと思います。ハサミでも簡単に切れるし、粘着力も貼り合わせて、失敗してももう一回やり直せますし、本当に使いやすいと思います。
    ストライプの柄を貼り合わせるとチェックになったりとか、1つ1つちょっとずつ違うのがいいと思います。

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    将来の夢はありますか?

    アメリカの大学へ進学しますが、学科は決まってはいなくて、とにかく今はアメリカへ行ってみようと決めました。

    僕は研究者とかじゃなくて、何か人と関わる仕事に就きたいと思っています。何をしたいかっていうのは今探し中ですね。
    人と関わることって、嫌な人もいると思うけど、今回交渉したり、行動してみて、大変さも楽しさもよく分かりました。



    この記事を読まれる方に最後に何かメッセージはありますか?

    何か身近にあることで人助けに繋がるってことに気づけたのが、すごく面白いなと思っています。だから続いていくといいなと思います。

    しばらく日本を離れてはしまいますが、母に託して、いろんな人が関わって施設に広がっていったらいいなって思っています。アメリカでもmtさんのテープが置いてあるそうなので探してみます。

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    西村くんとの出会いから「しあわせのはね」プロジェクトに大変共感し、大切なことに気づかされました。

    今後はmtのイベント、また直営店mt labの東京と大阪に商品として置くだけでなく、ギフトラッピングに羽をつけてお渡しする予定です。売るだけではなく、伝えることがこのプロジェクトの意義ではないかと感じています。mtを通じてしあわせを届ける、素敵なプロジェクトに参加させていただいています。


    アトリエペルポンディキュレール
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    しあわせのはねプロジェクト1 西村礼くん編

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マスキングテープmtを通じて出会ったさまざまなチャレンジや素敵な取り組み、また商品の開発秘話やイベントができるまでのストーリーをご紹介いたします。