マスキングテープ「mt」- masking tape -

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いのちのたね Takamatsu 2025

2025年10月、いつもmtを使ったホスピタルアートに取り組んでおられる特定非営利活動法人コミュナールによる、ホスピタルアートプロジェクト「いのちのたね Takamatsu 2025」が、香川県にある「高松市立みんなの病院」にて実施されました。

特定非営利活動法人コミュナールは、医療・介護・福祉の領域で芸術・文化の力を活用することで、患者さんやご家族、職員、そして地域の人など、一人ひとりが自分らしく過ごせる社会を築いていきたいとの想いから、医学博士、脳神経外科専門医である永廣信治先生と永廣佳先生が設立されました。

主にマスキングテープを使って、多くの人が参加できるホスピタルアートを制作することで、病院の患者さんやご家族、職員さんはもちろんのこと、企業や奉仕団体等とも連携して、地域全体でホスピタルアートの導入を支える仕組みづくりを行なっています。

今回のテーマ「いのちのたね」は、アートディレクターにお迎えした平木美鶴氏の絵に描かれたモチーフから発想が膨らんだそうです。

「タネ」としているモチーフは、実は初めから「タネ」として描かれていたのではなく、魚、葉っぱ、雲、目、口、宇宙船・・・さまざまな形に見え、モチーフを集めると、いろいろな形ができます。
見る人に想像力を膨らませるモチーフとして最適だと感じて、今回のテーマになったそうです。それが1つだけではなくて、みんなが集まることで花が開いていくようなイメージが湧いてきたとのこと。

形を決めずに、流れとか動きを生み出そうというのは平木先生のアイデアです。
この小さなモチーフがいのちの源になって、病院にいる患者さんや職員さんやすべての利用者の方にとって何かの力になればという想いが込められています。

手づくりされたモチーフは個性があって、1つ1つが生命力を宿しています。しかし、それが集まることによって、また何か別のものが生まれます。
見た人がいろんな想像をして、その人の心に何かが生まれればそれが一番いいことだから、と立案者である佳先生はおっしゃいます。
ホスピタルアートは、圧迫感がないほうがいい。例えばこう、目の端に映った時に幸せが感じられる、優しくて自由で、さりげないアートがいいと考え、制作されたそうです。

病院の周りには何もなく、見晴らしも景観もいいので、窓ガラスに描く際には、それを邪魔しないようにされたそうです。本当に二階から見ると山々や空とアートが一体化して見えます。アートがあることによって、目が窓に行くので、余計にのどかな風景も見てしまいます。

病院にいるときは、ちょっと落ち込んで俯いていたり、焦って目的の場所ばかり探していたりしがちです。
ふと見上げたら、鳥が今飛んでる!など、大きな窓に目線を向けて、心をほぐしてもらえたら素敵ですね。

コミュナールでは、マスキングテープを使ったホスピタルアートプロジェクトを全国各地で続けて来られて、今回で4回目になります。それぞれの土地にホスピタルアートを通して知り合いができたり、見たよと言ってもらえたり、その輪の広がりを実感されているそうです。年を重ねる毎により多くの方が作業に関われるプロジェクトに育ってきています。どなたでもどうぞと言えるのがホスピタルアートの良さだと語る、佳先生。
今回も、オンライン、オフラインそれぞれのワークショップを重ねて、のべ630枚の「タネ」を集め、さらに地域の方々が作った170枚のモチーフを加えて最終的に1つの作品に完成させました。

一粒の小さなタネだけでは何も起きなくても、たくさん集まればそれは大きな力になる!
ちぎって貼ってはがせるマスキングテープmtを、素晴らしい取り組みにいつも使っていただけて光栄です。
これからもコミュナールの活動が広がっていくことを願っています。

特定非営利活動法人コミュナール
http://communart.net/

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