

1923年、カモ井加工紙は紙テープに接着剤をつけたハイトリ紙からスタートしました。ハイとは岡山弁でハエのこと。そこからマスキングテープの製造を開始し、現在ではmtシリーズをはじめ、35種類以上の業務用マスキングテープを製造しています。マスキングテープは1925年アメリカで誕生しましたが、和紙を使うのは日本だけ。さあ、マスキングテープの色、質感がどのようにして生まれるのか工場見学へでかけましょう。


天然ゴムや合成ゴムなどマレーシアをはじめ、世界各地から集まったさまざまな種類のゴムがマスキングテープの粘着に使われています。見た目は硬そうですが、指で押してみると弾力があります。1個の塊が約100kgもあります。


この大きなギロチンでゴムの塊を5mmの薄さまでカットして繊維をつぶし、溶剤に溶けやすくします。ゴムはマスキングテープの種類(粘着力の強弱)に応じてそれぞれブレンドされます。この配合こそがカモ井の粘着力の秘訣です。


5mmの薄さまで小分けにしたゴムを練っていきます。ここで天然ゴムや合成ゴムなど、のりをつくるための原料がひとつになります。まるでブロックのように硬そうに見えていたゴムが、やわらかく練られていきます。


仕上げに樹脂を加え、熱をかけながらかくはんしていきます。


さまざまな工程を経てついに、のりが完成しました!こののりが、マスキングテープの粘着剤として使われます。粘着剤にはゴム系のほかにアクリル系のものもあります。mtにはアクリル系ののりが使われています。


染め上がったばかりの和紙が機械上部から流れ、いよいよ和紙の裏面にのりが塗布されます。この作業と同時に、表面に剥離剤を塗布することで芯に巻かれたテープがスムーズに引っぱられていきます。


裏にのり、表に剥離剤が塗布された和紙を1本15mずつ芯に巻き取っていきます。その後、色ごとにまとめられます。


「mt」はここから車で20分ほど離れた本社工場にて仕上げとなります。フォークリフトに乗った「mt」がどんどん集まってきました。


サイズ幅に合わせて機械で裁断します。ここでやっと、マスキングテープとしての姿になります。


ひとつひとつ品質チェックされたあと、何巻かまとめて梱包します。工場に花が咲いたような美しい色彩です。


パッケージに詰められ、どんな風に使っていただけるのか楽しみにしながらあとは出荷を待つばかりです。