6月のはじめに東京ビッグサイトで行われたinteriorlifestyle展に行ってきました。今回も、マスキングテープブースはもちろんありました!新作などもたくさん展示され、賑わっています。

そして、今回気になったのが「かみみの」のブース。和紙をベースにしたプロダクトがたくさん展示されています。

かみみのとは、紙+美濃を組み合わせた造語。美濃は1300年という歴史ある和紙の産地です。伝統的な日本の紙の特徴を見つめながら、それだけにこだわることなく、現代の暮らしに合った紙の可能性を広げる、という目的のもと、メーカーとデザイナーが、美濃ならではの紙と、紙を活かした生活道具を提案しています。

デザイナーは全員女性というのも興味深いところです。柔らかく繊細で、どこかほのぼのとした作品が多く、紙の持つ特長が良く表現されているように思います。小さなブースでしたが、見ごたえはたっぷり。ファンタジックな世界が展開されていました。
次回、気になる作品をクローズアップして、もう少し詳しくご紹介します。
かみみの
http://kamimino.jp/
インテリアデザインブランド「E&Y」による展示会「edition HORIZONTAL」が、吉祥寺のギャラリーショップ「AUTBOUND」にて開催されました。

入口でまず目についたのは、空のような海のような、そして風のような・・・ふわりと薄いテキスタイル。柔らかくて儚くて、幻想的。お部屋のインテリアとしても、ストールなどファッションとしても、その使い方は持ち主に委ねられています。

そして、白い紙。一見ただの紙なんですが、近寄るとほのかに香りがします。紙全体に香りを付けるという技術はなかなか大変なことなのだそうです。そして独特の静かな質感があります。何かを書いても、クシャっと丸めても、そのままポスターや掛け軸に見立てても。少し火を付けると一層ふんわりと香りが立ちます。こちらも使い手の自由気ままに、空想を巡らせられるようなプロダクトです。

最後に、これは木の枝そっくりのかたちをしたクレヨン。使うにはちょっと贅沢な気もしますが、オブジェとしても不思議な楽しさ、ユーモアがあります。発想の原点だったり、コミュニケーションのきっかけだったり、ひとつのプロダクトから思考がぐんと広がり、ユニークな方向性がもたらされます。
E&YのHPの言葉より
philosophy
マルチプルとは物であり、何かであるということ。
物というものは、人が手にする事で意味と価値が備わること、さらには精神的な部分を埋めること、そこに大きな豊かさがあります。
機能を大前提にせず、所有する喜び、人の深層心理のような部分に投げかけられるような物を。
そして、水平線のように様々な人や物が横に繋がっていく景色を。
"edition HORIZONTAL" は様々なデザイナーと共に投げかけるE&Yによる新しいコレクションラインです。
edition HORIZONTAL
http://www.editionhorizontal.com/
墨田区で行われた「配財プロジェクト展」に行ってきました。

会場にはこんな筒が置いてあって、自由にのぞくことができます。
さっそく覗いてみると・・・

わわ!すごい!
万華鏡になっています。
そしてこれは全部廃材からできているんです。
墨田区は部品やパーツを作る中小の工場が多く、各工場から出る細かな廃材を何かに有効利用できないかと考える活動「配財プロジェクト」が発足しました。「廃材→配財」と考え、様々な試みが行われています。今回の展示もそのひとつ。

万華鏡の本体は縫製工場の糸巻きです。そして美しい模様を形作ったパーツは、全て工場から出た金属の破片たち。

ゴム、木クズ、紙片、プラスチックなど、各工場によって色や素材も様々な”配財”が産出されます。素材を見ているだけでも創作意欲が沸いてきて、なかなか面白い!これらを自由に組み合わせて、自分だけのオリジナル万華鏡を作れるワークショップも行われています。一見、捨てちゃいそうなものほど、万華鏡の中では美しく輝いてたりするから愉快。とってもユニークなアイディアですね。
配財プロジェクト
http://www.haizai.jp/
6月1日(水)〜3日(金)まで、東京ビッグサイトにて、インテリアの見本市「interiorlifestyle TOKYO」が開催されます。そこでちょっと気なっている展示が「かみみの」。
1300年の歴史を積み重ねてきた美濃の紙。伝統的な日本の紙の特徴を見つめながら、それだけにこだわることなく、現代の暮らしに合った紙の可能性を広げることをめざしていきます。
●参加デザイナー
スワミヤ/のぐちようこ/小野里奈/磯野梨影/粟辻デザイン
●参加メーカー
株式会社 美の紙工房/古川紙工株式会社/株式会社 紙ING/有限会社 安藤商店/株式会社 林工芸
●企画
萩原修
送られてきたDMの写真からして、なんだか紙の新しい可能性を感じます。ちなみにMTで使われている紙も、実は美濃の和紙なんですよ。ちょっと親近感がありますね。この展示は事前登録すれば一般の人でも入場することができます。ご興味ある方はぜひ行ってみてください。
かみみの
http://kamimino.jp/
紙の可能性を追求し、いつもあっと驚く作品を発表している「かみの工作所」。
今回はなんと「粘着」をテーマに6人のデザイナーがユニークな作品を発表しました!

まず、こちらはサダヒロカズノリさんの「ミ−−−ラ」。包帯をイメージした細い白いシールをくるくると剥がしていくと・・・、メッセージが現れる!ユーモアたっぷりのグリーティングカードです。

次は、安積伸さんの「貼プランター」。紙を筒状に折ってプランターとして使えるようにし、粘着シールで窓ガラスに貼り付けることができます。コラージュのように自由に配置を楽しめるし、宙に浮いたようなビジュアルも愉快です。

そしてこちらは山田佳一郎さんの「トリノス」と名付けられた器。鳥が小枝や葉っぱをくっつけて巣を作るようなイメージで、シール状の構造の枝や葉っぱをペタペタ貼って、自分だけの巣作りが楽しめてしまいます。通常は剥がしたら捨ててしまう剥離紙にも色を付け、器の一部として利用します。

さて、びっくりなのがこちらの「tapehook」!トラフ建築設計事務所のデザイン。建築家さんは普段からこういったテープを現場でよく見ているんでしょうね。テープのくるんとした巻きグセを、そのままイメージしてフックに変身!

本物のテープと並べてみると、なんとも不思議で面白い雰囲気になりますね。

最後に三星安澄さんの「オリボン」。少し厚みを持った折りスジのある紙のステッカー。スジに沿って様々に折り曲げることができ、立体的なリボンになります。裏がシール状なので、プレゼントにペタリと貼ればできあがり。

壁一面にたくさんのパターンが展示されており、圧巻です。
ネンチャクシコウ展は5月22日まで六本木リビング・モティーフB1Fにて開催していますので、ご興味あるかたはぜひ、ご覧になってみてください。
かみの工作所
http://www.kaminokousakujo.jp/