mt masking tape

COLUMN
コラム

ててて見本市2017

「ててて見本市」に行ってきました。

「作り手」「伝え手」「使い手」を繋げる目的で、

中量生産品・手工芸品を「作り手」が「伝え手」に伝える見本市。

主にバイヤーさんやショップオーナーさん向けに

毎年行われています。(一般入場はできません)

2017tetet

今年は、パワーアップして、表参道のスパイラルビルで開催。

たくさんの人で賑わっていました。

今回もいいものを色々と見つけましたが、

主に紙もの中心に、気になったものをご紹介します。

2017tetet

まずはこちら、熊本県山鹿市で作られる「TORO(トーロー)」。

和紙工芸から生まれたスタンドモビールです。

え?これ紙なの??て感じですが、

もともと、神事・奉納灯籠として室町時代より受け継がれていた

和紙工芸「山鹿灯籠」の技術を用いて作られています。

2017tetet

モチーフも、山鹿灯籠のパーツからインスピレーションを膨らませたものだったり。

600年以上この地に伝わる伝統工芸品で、

木や金具は一切使用していません。

手漉き和紙と少しの糊だけです。

2017tetet

中は空洞で軽いので、人が少し動くだけでゆらゆらと揺れます。

和紙ならではの柔らかく温かい質感がありつつ、モダンでポップな印象もあります。

2017tetet

繊細で美しい曲線には、独自の熟練の技術がありました。

のりしろを作らず、紙のほんのわずかな厚みだけで接着しているそうです。

紙をわずかに斜めに削ぐことで、

きれいな膨らみで、なめらかな曲線に仕上げることができるのだとか。

気の遠くなるような、細やかな作業です。

---------------------------

ヤマノテ

http://yamaga-yamanote.com

---------------------------

2017tetet

続いて気になった、こちらのピクニックコーナー。

下に敷いているレジャーシート、これも実は紙だそうです。

大阪の山陽製紙は国内で唯一、電線を巻く為の工業用紙を作っている会社。

その軽さと強度、防水性に注目し、レジャーアイテムを開発したそうです。

2017tetet

少しラフでざらっとした、クラフトペーパーのような質感が素敵です。

軽いので、持ち運びにも便利。

アウトドアはもちろんですが、

自宅でテーブルクロスとして活用してもいいくらいです。

2017tetet

「PIC-NIC LAG(ピクニックラグ)」という商品名で販売しています。

サイズやデザインも様々にありました。

----------------------------------

山陽製紙株式会社

http://www.sanyo-paper.co.jp

----------------------------------

長くなってしまいそうなので、続きは次回お届けします!

プロフィール

江澤 香織
インテリア、雑貨、料理、ライフスタイルなどを中心に、新聞・雑誌・広告・WEB等でフリーライター、コーディネーターとして活動。All Aboutにて雑貨ガイド担当。
http://allabout.co.jp/living/zakka/
過去の記事はこちら
ARCHIVE